ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

さよなら、交通博物館






新幹線0系の前頭部分


Originally uploaded by tokyo ayano.

2006年5月14日を最後に、開館85年(神田に移ってからは70年)の歴史を終えることになった、神田・万世橋の交通博物館。先日(というかもう数週間前)、「交通博物館の最後を、鉄道愛に満たされて堪能したい」という友の願いを叶えるべく、私の友人の中から鉄分濃そうな方を3名スカウトし、計5名で交通博物館の見学に行ってきました。


せっかくなので、見学前には「肉の万世」でランチを食べながら、交通博物館を見下ろそう、ということに。肉の万世の4階でハンバーグを食べながら、交通博物館と、その横を走り抜けていく中央線快速を眺めていました(下の写真は万世の4階から撮ったモノ)。ここ、こんなに眺めがいいところだったんだなあ。
交通博物館

ちなみに私の通っていた小学校はこのすぐ近くにあり(すでに廃校)、運動会の日の夜は、ほとんどの子の家庭が肉の万世で家族揃って夕飯を食べる、という習慣が根付いていた…というくらい、非常に身近な場所だったりします。(私自身は電車通学だったので、肉の万世で運動会の日の夜に夕飯食べたことはないんですけどね)


さてさて、全員揃って5人で中へ。万世橋遺構見学の整理券をもらって(この話は別項で)まず見学したのは、交通博物館といえばおなじみ、入り口のところにある大きな鉄道模型のパノラマ運転場。東京?に見立てた大きな街の中を、始発から終電までさまざまな列車が駆け抜ける、というもの。…と文章で書くと、何が楽しいのかサッパリ?かも知れないのですが、でもこれが見てるとわくわくするんですよねえ。私が子どもの頃も一番人気でしたけど、今も変わらず大人気。子どもも親も夢中になって眺めてる姿が素敵でした。ちなみにこのパノラマ模型、模型のくせにATS(自動停止装置)が付いていて、追突が起きないようになってるんです…とちょっとトリビア
入り口のところの鉄道模型


ちなみに今は「さよなら交通博物館特別展示」と題した企画展中で、博物館に秘蔵されていた数々の大型精密模型が「蔵出し」されています。かなり古いものも多くて、なんというか、風格漂う感じ。私よりも上の世代の人のほうが「あっ、これ、子どもの頃にここで見た」という模型と巡り会えるかも。


子どもの頃は何度もここへ来ていたのに、もう10ウン年ご無沙汰していました。当時大好きだったのが、地下鉄銀座線の車両展示。実際にボタンでドアを開閉できて、中の椅子に座れるのがものすごく楽しかったんですよね。当時から地下鉄好きだったのかなあ…。


銀座線の次に好きだったのが、信号とか踏切の展示。博物館の奥の方でひっそりと並べられていて、あまり見る人もいない展示物だったんだけど、私はこれがなぜか好きで、交通博物館に来ると忘れずに見て帰っていた記憶があります。動くわけでもないのに、何が面白かったんだろう、と今さら疑問に思ったり(笑)。

信号機

…と、そんなわけなので今回も探しましたよ、信号機。「ススメ」「トマレ」とカタカナで書いてあるのがいい感じ。特に黄色!「チウイ」って書いてあります。チウイ…た、たまりません。なんて可愛いんだ〜。

シミュレーター

運転シミュレーターの前は長蛇の列。実写版「電車でGo!」って感じでしょうか。夢中になってるのは、実は子どもじゃなくて大人だったり。

食堂車

全然記憶がなかったんですが、上にあがると、映写室と食堂が。食堂は、特急の食堂車を模してるあたりがさすが。


入り口の吹き抜けのところには、SLだけでなく、ヘリコプターなども展示されています。ちなみに2階には船や飛行機の展示も。「交通」博物館だから、鉄道だけじゃないんですよね。同行したSさんが「大宮に移転したあとも、鉄道展示は残るだろうけど、ほかの乗り物の展示が心配!どこに行っちゃうんだ?」とものすごくこれらの展示の行方を心配していたのがほほえましかったです(うふ)

IMG_9526

そうそう、5月14日の閉館まで、交通博物館の神田川沿いのレンガ壁面をライトアップしています。とってもきれいなので、機会があれば一度見てみてくださいまし。

追記:
上にも書いたSさん。「みんな、人はだれにでも鉄分があるんだ。自分が鉄じゃないと思う人は、自分の中の鉄分に気づいていないだけだ。花粉症といっしょで、バケツがいっぱいになって溢れると、自分の中の鉄に気がつく。気づくのが早いか遅いかというだけだ」という名言もおっしゃってました。
このまま忘れてしまうのにはあまりにももったいないので、ここで書いて残しておこう。
ちなみにSさんはバリバリです。マシンガンのような解説トークが面白かった〜♪

追記その2:
ちなみに、雑誌「東京人」の3月号の特集は「さよなら交通博物館」。もう4月号が発売になっているので、バックナンバー扱いになってしまいますが、内容は永久保存版です。交通博物館に懐かしさを覚える人にはとってもオススメです。