ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

タイ旅行記(2):タイで「生茶」を発見、ガイアの夜明けのそのあとは……

突然ですが、キリンビバレッジの「生茶」がタイで販売されていることをご存じでしょうか。今回ワタクシ、タイに行ったら生茶を飲もう!と心の中で密かに楽しみにしていたのです。コンビニに行くと、500ml入りペットボトルの生茶が売られていました。20バーツ(60円程度)、タイのペットボトルとしては標準的な価格です。

キリンはタイで2種類の生茶を出しています。一つは「オリジナル」もう一つは「ロースイート」。“ロー”という表現に「あれ?」とひっかかる方もいるかも。そう、ローというだけあって、ロースイートはオリジナルより“甘さ控えめ”なのです。つまりオリジナルの生茶はしっかり甘いんですね。

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この話を知ったのは、出発前に見たテレビ番組「ガイアの夜明け」6月20日放送分でした。以下、番組の簡単なダイジェストです。

タイではちょっと前から緑茶飲料が大ブーム。日本では緑茶といえば甘くないものが当たり前ですが、タイの緑茶は、色も緑色じゃないし、砂糖入りで甘いのが当たり前。「イチゴ緑茶」や「アップルキウイ緑茶」などの、日本人から見ると変わり種の緑茶が人気を誇っているのです。

緑茶ブームに目を付けたキリンビバレッジは、日本でも販売している「生茶」でタイへ進出することを考えます。最初は日本と同じように甘くない生茶を売るつもりだったのですが、タイの人の好みや、タイ料理とのマッチングを考えて、結局タイ向けに「甘い生茶」を開発、売ることになりました。でも、「本来緑茶っていうのは甘くないのが当たり前なのが日本の文化。それを徐々にタイに浸透させていきたい」と考えたスタッフは、将来的には無糖の緑茶をタイに広めたいという野望は捨てることなく、甘い生茶ともう一種類、甘さ控えめの「ロースイートタイプ」を併売することにしたのです。

タイの緑茶で一番人気なのが、「オイシ」というメーカー。オイシの甘い緑茶が高いシェアを持っているタイ市場に切り込んだキリンビバレッジは、いろいろ文化の違いに悩みながらも、大々的にキャンペーンを張り、生茶は好調に売れ始めました。甘さ控えめだとヘルシー、というイメージを持ってくれる人も少なからずいて、ロースイートタイプも好調のようです。よかったよかった。

……さて、ここまでがテレビで放送された部分でした。テレビで放送されたのは6月下旬。番組に反映されているのは6月までの話で、それから2ヵ月経ってます。その後もタイで生茶は順調に売れ続けているのか?今回はそれを見たかったんですよね。

コンビニに行くと、ペットボトルの棚にはたしかにいろいろな緑茶飲料が並んでいます。日本人的にはヘンなフレーバーの甘そうな緑茶に混じって、棚のかなりいいところに「生茶」2種類が並んでいました。お、売れてるじゃない、生茶。

しかし、その隣にある同じような色のペットボトルを発見。それは番組でも紹介されていた、人気メーカー「オイシ」の緑茶飲料でした。そのパッケージをよく見てみると……

namacha02.jpg

あー、ノンスイートの緑茶じゃないですか! 「健康緑茶」「SUGER FREE」の文字がクッキリと。ちなみにこの、オイシの無糖緑茶飲料は、コンビニでもかなりいいところに置かれていたので、結構売れているのだと思われます。キリンビバレッジ、完全に先越されちゃってるよ(^^;;;;;

多分番組の取材時にはオイシはノンスイート緑茶、出してなかったんだろうと思うんですよね(番組では、甘くない緑茶ドリンクはない、という前提だったので)。ガイアの夜明けの取材を受けて、オイシはきっと、キリンビバレッジが無糖の緑茶飲料を出そうとしていることを知ったんでしょう。で、先に手を打っちゃったんだろうなあ……。

番組に出てきた、タイ版生茶の企画担当の女性、今頃頭抱えてるんだろうなあ、などと思ってしまったのでありました。タイでお茶売るのも大変なのですねえ。

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