ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

佐倉にこんなところが!「国立歴史民俗博物館」

blue squares

行ったのはちょっと前なんですが、佐倉の「国立歴史民俗博物館」が印象的だったので、その話を。

広大な博物館だなあ!と思ったら、佐倉城址なのですね、ここ。なにしろ広いから、常設展を観るだけでも結構大変。第一〜第五展示室まで広い展示室があり、そのうち1つが改装中で閉まっていたにもかかわらず、見終わったらかなりくたびれてました(体調イマイチでやたら眠かったというのもあるんだけど)。

日本の歴史をトータルに描き出そうという意気込みを感じる展示内容。日本の歴史、昔の暮らし、などある意味オーソドックスな展示もあるのですが、出色は第四、第五展示室だと思うな。

第四展示室では日本人の信仰と暮らしをいろいろな形で展示しています。稲荷神社とか、民間信仰(占いの類)とか、神社の絵馬とか、それからそれから……。あと、山村や南海の島など、地域によって村の暮らしのサイクルと生殖のサイクルが異なり、それぞれの世界でそれらがいかに重なっているかという展示もあります。……って、文字で読んでもなんのこっちゃか多分さっぱり分からないでしょう。是非自分の目で見てみてください。広島の荒神神楽の舞台なんかも再現されてます。凄い。

そして第五展示室。これは驚いた。被差別部落の問題や、関東大震災のときの朝鮮人(だけかと思っていたら中国人もだったらしい。無知を恥じる)、女工哀史など、普通博物館でこんな展示しないよね、という内容を展示しているんだもの。日本の近現代史には明暗の両方があるが、その暗の部分に正面から取り組んでいるというだけでも特筆すべき博物館だと思う。

第三展示室が改装中で見られなかったし、かなり広くて私自身集中力がとてももたなかったしという事情もあり、また再訪したいと強く思わせる博物館でした。佐倉遠いけど、次回は川村美術館と合わせて見に行きたいな。(歴博を2時に出発して川村美術館へ直行するバスがあった! ←覚え書き)そういえば武家屋敷跡だったか旧市街?だったかも近所にあるのだった……むぅ、行きたいところいっぱいだぜ。

おまけ:
下の写真は、日本の印刷技術についての展示のところで撮ったモノ。
Japanese old publish

当初は1枚の板から木版を削りだしていたが、そのうち活字を組み替える活版印刷の技術が登場。しかし結局木版に逆戻りしたのだそうな。確かに、26文字しかないアルファベットと違って、日本語や中国語の印刷原稿を組み替えるのは大変・・・
国立歴史民俗博物館 〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117 電話:043-486-0123(代)