神谷町から虎ノ門に向かって歩いて行く途中、岡埜栄泉(豆大福で有名な和菓子屋さん)の隣に、気になるカフェを見かけました。一度は通り過ぎたのですがど〜〜〜しても気になり、戻って入店。
「Otea」という日本茶カフェです。店内のインテリアもとても素敵〜。適度に明るく、席間もゆったりしていて、居心地のよいお店。お店の外にバインミー(ベトナム式サンドイッチ)の看板が出ていたので、「おっ!」と思って入店したのですが、バインミーは売り切れでした。残念〜。
シアトル系コーヒーチェーンのようなセルフ方式……なんですが、商品ラインナップが把握できてないのにメニューをパッと見せられても何頼んでいいか迷うよ〜^^;; 時間が時間だったので空いていたからいいようなものの、後ろに待ってる人がいたらこれは迷惑だよなあ。
お目当てのバインミーが無くて、代わりに注文したのはこれ。
しめじのおやき230円、みたらしだんご120円、お濃茶ラテS380円。お濃茶ラテとは?と思ったら、濃いめに点てた抹茶の下に、コンデンスミルクが入っている、という面白いドリンクでした。最初「注文をミスったかなー」と思いながら飲んだら……あれ、おいしいぞ?w ということで、「これはお濃茶とは違うだろう」とかそういうツッコミは入れないことにします。
ほかの人の注文を見ていたら、ラテのお茶はエスプレッソマシンで淹れてるみたい、に見えました。お茶をエスプレッソマシンで淹れるというと、恵比寿「tea espresso HATEA(ハッティー)」を思い出したりして。
どうにも気になって入ってしまったここのお店なのですが、なんとなく自分的には「注文をミスったかも?」という気がしていて。なんというか、お店が自信を持っている定番メニューをかすらずに注文しちゃった気がするんですよね……。近いうちにもう一回行こう(そして次回は携帯じゃなく、デジカメで撮ろう)と思うものの、ここからちょっと行った先に「コクテル堂」を見つけてしまったりしたので、次回虎ノ門に来たときはコクテル堂に入っちゃいそうだなぁ、なんて気がしておりまする。
……と、ここまでは虎ノ門にいたときに思ったこと。
家に帰ってきたあと、Flickrの書き込みで、このお店が静岡は島田のお茶屋さん「ハラダ製茶」の直営店であることを知りました。そうだったんだ……。
で、せっかくお茶屋さんがやっているカフェであるならば、お客さんにどんどんお茶を振る舞ったら良いのに、と思ったんですよ。普通の御煎茶でもいいし、棒茶なんかもいいかも、と。急須と湯飲みで普通に淹れたお茶をお客さんに飲ませちゃえばいいのに、と。「そんなことしたら、セルフのカウンターで買うお茶(ラテ系のメニュー)が売れなくなっちゃう」と心配するかもしれないけど、大丈夫。東京の人はこういう店に入ったらさすがに飲み物なしでフードだけ、という注文はしないです。
ここ、私まさかお茶屋さんのカフェだと思わなかったんですよね。しもきた茶苑とかつきまさとかうおがし銘茶みたいなお店だったら、「家で飲むお茶よりもおいしい日本茶が飲めるに違いない!」っていう期待を持って日本茶を注文する(そして急須で出てくることを期待する)けど、このお店でそれは思わなかった。
抹茶やほうじ茶を使ったラテメニューとか、透明なプラスチックカップに入ったアイスの日本茶っていうのは、面白いけどある意味“邪道”ですよね。こういう飲み物が主力メニューのお店だと、「シアトル系コーヒーチェーンが出したお茶のお店なのかな」って思ってしまう(例えばKOOTS GREEN TEAとか)。
日本茶カフェにやってくるお客はお茶に興味があるに決まってるんだから、そのお客さんに実際にお茶を飲んでもらえば何よりのモニターになるはず。おいしいコーヒーを飲んでコーヒー豆を買って帰るより、おいしい日本茶を飲んでお茶を買って帰るほうがハードルは低いと思うんですよね。
ちゃんと急須で淹れる日本茶っておいしいんだよ、という啓蒙活動のためにも、そしてもちろん、自社製品のプロモーションとしても、このお店は有益に使えるはずなのになあ、と思うと実にもったいない。そんなことをつれづれと考えてしまったのでした(しかしここまで書いて思ったけど、大きなお世話ですね……スイマセン……)
☆Otea(オティー) 東京都港区虎ノ門3丁目8-25 T3GATESビルディング1F 電話:03-6430-0744 営業時間:平日8:00〜21:00/土曜日9:00〜17:00 日祝定休