ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

味噌松風なるもの〜松屋藤兵衛

30分くらいかけて書いたのが吹っ飛んで心が折れました……ので、簡潔に。

今回京都で買ってみたかったものの筆頭が「味噌松風」なるお菓子。大徳寺近くの「松屋藤兵衛」というお店で買い求めた味噌松風がこれ。

紫野味噌松風

松屋藤兵衛「紫野味噌松風」。和風カステラといった趣ですが、食べるとカステラとは明らかに違う弾力と歯ごたえ。ムチッとしてるんですよね。聞けば卵やふくらし粉の類は使っておらず、白味噌と小麦粉を練り上げ、型に流して焼いて作るのだとか。上に振ってあるのは白いのがごま、黒いのが大徳寺納豆。大徳寺納豆!!おお〜、さすが京都〜。

正直、一口目に食べたときは、そこまでおいしいと思わなかったのです。毎日ちょびちょび食べてるうちに、だんだん後を引く感じで松風のおいしさが分かってきました。甘くて味噌の味でしょっぱくてかみしめると口の中で香りが立って、なんとも大人な味わいのお菓子。これは東京にはないなあ……。

もう一つ、松屋藤兵衛でお目当てだったもの。

松屋藤兵衛 05

珠玉織姫(たまおりひめ)という五色の砂糖菓子。すっごくきれいじゃないですか?色だけじゃなく、味&香りも五色。赤が梅、黄色が生姜、白が胡麻、青(緑)が柚子、茶色がニッキ……かな。冷凍保存できる(自然解凍)のもうれしいお菓子です。

砂糖菓子……と書いたけど、それほど甘くないんですよね。あんころりんさんのblogによれば「白糖のすり蜜に寒梅粉を混ぜた」とのこと。そうそう、落雁とか、そういうほろほろした粉のようなものと練り合わせてあるみたいで、独特の柔らかい歯触りなんです。面白いお菓子だ……。

それにしてもこのお店に入るときは緊張しましたよ。だってこの店構え。
松屋藤兵衛 01

松屋藤兵衛 02

これがお店の中。いやあ、東京にはこんなお店はないよ……店構えには恐れを成したけどお店の方はとても優しく、「どこからきはっったん?」なんてはんなーりした京都弁で話されるのがまた素敵で、東の田舎者は「やはり京都は違う……」と心底思ったのでありました。

松屋藤兵衛 04

こちらもおいしかったです、ふやきせんべい。関西のお菓子なのかなあ?id:ebi ちゃんは好物と言ってたけど私は初めて食べました。軽い歯触りもほんのりした砂糖衣の甘さも、一枚一枚違うお花の絵が描いてある可愛さも、とても好ましいお菓子でありました。やっぱ京都はすごい〜。あんこ食べなくてもすごい〜と思わされた、松屋藤兵衛さん訪問記はこれにて終了です。

追記:味噌松風の端っこを切り落とした部分を「福耳」というそうです。松屋藤兵衛ではときどき福耳も売っているそうですが、もちろんレアなものでありまして……福耳についての、あんころりんさんとzoomaniaさんの面白すぎるやりとりはこちら→

松屋藤兵衛 京都市北区北大路大徳寺バス停前 TEL:075-492-2850