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ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

埼玉県八潮はパキスタンだった@アルカラム(後編)

●前回までのあらすじ

埼玉県の八潮は、ちょっとしたパキスタンコミュニティになっており、市役所周辺にはパキスタン人御用達のディープなレストランがあるらしい……そう聞いてやってきた友人と私。覗くだけだったつもりの「アルカラム」に入ることになり、日本語メニューなどない異国情緒溢れる店内で日本語がイマイチ通じない店員さんを相手に、なんとか注文をしたのだが……→「埼玉県八潮はパキスタンだった@アルカラム(前編) - ayanologはてな館

 

アルカラム 

 

●カレーセット、尋常じゃなく盛りがいい!

ぎりぎりランチタイムに滑り込んだ私たち。頼んだのは、カレー2種類のランチセット(バーベキュー付き)と、ビリヤニ。カレーはいろいろ種類があるようだったが(店員さんがたどたどしい日本語で一生懸命説明してくれた)、中でもオススメだという「チキンカラヒ」と、パキスタンらしいカレーだという「ニハリ」をチョイス。ビリヤニ長粒米を使った炊き込みご飯とでもいいましょうか)も、チキン、マトン、野菜とあるようだったがマトンビリヤニにしてみました。

まず出てきたのはサラダ。

 アルカラム

 インド料理店に行くと、たいていカレーのおまけで刻んだキャベツにサウザンドレッシングをかけた小さいサラダが出てきますよね。ここのも「ああ、あの手のサラダね」と思ったのだが……お皿に並べたお箸と比べると分かるとおり、サイズが大きい。セットのサラダにしては盛りが良すぎるのだ。というかその前に、割り箸が出てきたのが妙にツボってちょっと笑ってしまう。日本の要素がかけらもないこの店で割り箸……しかもこの割り箸、一緒につまようじとか入ってて、どう見てもコンビニでもらうあのお箸だよねw

食べてみて、「ん?」と友人と顔を見合わせてしまった。食べたことがない味なのですよ。基本はよくあるサウザンドレッシングの味なんだけど、なぞのスパイスが振りかけてあって妙にスパイシー(辛いわけではない)。これはアレかしら、いわゆる「ガラムマサラ」的な粉なのかしら……などと思いながらもぐもぐ。

 

 アルカラム

お次に運ばれてきたこちらは、カレーセットのおまけの「バーベキュー」。いわゆるタンドーリチキンが2つ、挽肉にスパイスたっぷり練り込んで串に巻いて焼いたシシカバブが2本。どちらも結構な大きさで……食べるとこちらもがっつりスパイスが効いていて現地仕様のワイルドな美味。たしかさっきの説明では、カレーセットにバーベキューついても、800円とかそんなもんだという説明だったはずだけど……。

 

さて、カレーも来ましたよ。おおお、いい香り……。

 アルカラム

こちらは「チキンカラヒ」。チキンカリーもあるけど、チキンカラヒはそれよりも汁気が少なく作ってあるという説明でした。オススメ、という言葉通り、一口食べると「おお!」と声が出るほど鮮烈な香りが。スパイスの香りがたったカレー、たっぷりめに散らした生の針ショウガ(針と言うには大分太いけどご愛敬w) 。いや、これは旨いね、たまらないね。全然日本人向けにしていないあたりがまたいいよね~。

 

 と、ここまで絶賛ですが気になることが。さっきから異様に盛りがいいんですよ。まずバーベキューは、サイズといい、味といい、どう考えてもおまけレベルじゃないんだよねぇ。しかもタンドリーチキンは2つ、シシカバブも2本ある。おかしい、カレーセット1人分のはずなのに。

そしてカレー。普通2種盛りのカレーセットといったら、小さいサイズのカレーが出てくるじゃないですか。インドカレー屋さんだったら、銀のお皿の上に銀の小さな丸い器が二つ並ぶのが普通。なのにこのチキンカラヒ、結構なサイズなんですよ。余裕で一人分、というか普通の店なら大盛り扱いなんじゃないかなこれ。「???」と思いながら食べる我々。

 

 結局、カレー2種類のセットはこんなことになったのでした。

 アルカラム

 両端のお皿は、非常に盛りのいい「チキンカラヒ」と、負けずに盛りのいい「ニハリ」。ニハリを単独で撮るのを忘れちゃったのですが、これ、トロッとしたカレーの中に、骨付きの大きな肉がゴロンと1本入っている、という代物。マンガみたいな……はじめ人間ギャートルズに出てくる骨付き肉か!みたいな形の、大人のにぎりこぶし大の大きな肉が1本ドカンと入っているのです。

真ん中は上述の「バーベキューセット」。1000円しないカレーセットに付いてくる肉としては非常にボリューミー。隣にある白いのはライタ、塩味のヨーグルト。……すでにサイズ感覚がおかしくなってますが、さっきから再三力説しているとおり、このカレーの皿もバーベキューの皿も結構なサイズ。

そして、それと比べても明らかに巨大なナン……!通常のお店と形は同じですが、サイズは明らかに大きすぎる。しかもこのナン、実は2枚重ねてあるんです。テーブルの上はもう、大変なことに。というかこれ、どうしたらいいの……だって料理、これだけじゃないんですよ?

ビリヤニも大皿で!何人分だ?

アルカラム 

そう、我々は(というか私は)ビリヤニも頼んでいたのでした。こちらがマトンビリヤニ。サイズが……比較するものがないのでどれくらい大きいのかが伝わらないと思いますが、これ、大皿に山盛りどかーんと盛ってあり、ビリヤニだけ2~3人で分けて食べて十分満足できるサイズなんです。え、これ、1人前なの……。

味はというと、これが素晴らしくおいしいんですよ。ぱらりとした長粒米にはしっかりと羊肉の味というかダシが染みこんで、一緒に炊き込まれたホールスパイスがワイルドに香ります。食べる箇所によって、かみしめるホールスパイスの種類が違うのでちょっとずつ味が違うのも楽しい。味付けは食べるとピリ辛で、ライタ(塩味ヨーグルト)を混ぜながら食べるとさらに複雑な味になって美味。おいしい、おいしすぎる……(涙)

 

そんなわけで、大人4人くらいは満足できそうな量の、でもかなーりおいしい料理の数々を必死で平らげる我々二人。相当死ぬ気で食べたけど、それでも食べても食べても終わらない……どうしたらいいのこれ……。

にこやかなウエイターさんはしょっちゅう テーブルにやってきては「おいしい?」「辛くない?」などと聞いてくれます。大丈夫、おいしい、すばらしくおいしい。辛くない(というのは私の感想で、友人曰く「ビリヤニはしっかり辛かった」らしいです)、おいしいよ……といちいち答えていたのですが、何回目かに「ナンおかわりできますよ」と言われた時には思わず変な汗が流れてしまいました。無理だから!おかわりとかそれ絶対無理だから!!!

 

 アルカラム

 そうこうするうちに、ナン&ニハリがちょっと残ってる、くらいのレベルまでなんとか食べ終えまして。放心状態のところで飲んだチャイがこれ。もう満腹で死にそう、という状態に飲んだとは思えないくらいおいしかったです。あのコンディションでそう感じたってことは、もしかしてこのチャイ、めっちゃくちゃ美味なんじゃないだろうか……。

 

 食べ終えたあともしばらく満腹すぎて席を動けなかったのですが、しばらくしてレジに行ったら、いつの間にか出てきてテーブルで休憩していたらしいお店関係者(たぶん)のおじさんにいろいろと質問されました。何を食べたか?とかおいしかったか?とか。「マトンカラヒとニハリを食べたよ」と言ったら、ニハリはパキスタンにしかないカレーなのだ、それは良いと喜んでくれ、「ビリヤニも食べたよ」といったら、また、それはいいチョイスだ!と喜んでくれて……なんというかフレンドリーでいいね、こういう雰囲気。こういうところまで含めて日本離れしている感じ。

さて、お会計。いったいいくらなんだろう?と思っていたら「3400円です」とのこと。アレ????? たしかランチのビリヤニが800円、カレーセットはカレー1種類+バーベキューのセットだと800円だか900円だかという話だったんだけどな……と不思議に思いながらもお金を払いました。

落ち着いて考えてみると、おそらく「カレー2種類+バーベキュー」ってセットが本当はなかったんでしょうね。「カレー+バーベキュー」のセットが2人分来て、さらにビリヤニも加えて、合計3人分の料理のオーダーが通っていたんでしょう、で、ドリンクは別料金だったんだろうなあ、たぶん。

 

とはいえ、全体的に盛りの良いアルカラム。あれだけおいしいカレーを死にそうに満腹になるほど食べて(あれは4人分の量だったよ……本当に……)二人で3400円なら安いもんだ、というのが我々2人の結論。それに、日本語の意思疎通が今ひとつできてなくて、オーダーがちゃんと通ってるのか通ってないのかも分からないあたりが、なんというか海外旅行気分でいいよね、と妙に納得してしまったり(笑)

そんなわけで、ディープなお店のディープな料理は本当においしくて、しかも店内の異国ムード(オーダーちゃんと通ってないところも含めてw)も満喫できて、八潮の街で期待以上の異国気分を味わうことができたのでした。カレーを食べにドライブ、のはずが、結果としてはほとんど「日帰りパキスタンツアー」の気持ち。

 

そうそう、今回私たちが行ったときは他にお客さんがいなかったので普通に隅っこのテーブル席に通されましたが、本来であれば、私は女性なので「ファミリールーム」に通されていたはず。イスラムでは……とは一般化できないのですが、少なくともパキスタンでは男女がレストランの同じ部屋で食事をすることはなく、もし女性客がレストランで食事をしたいと思ったら、女性用の入り口から入って、カーテンなどで仕切られたところで他の男性客から見えないように食べなくてはいけないからです。はぴぃさんから「今ファミリールームってこと?」とコメントもらったから気付いたことなのですが……。

 

というわけで、タイトル通り「埼玉県八潮はパキスタンだった」です、本当に。少なくともアルカラムの店内はパキスタンでした。日本じゃなかった。次回はカラチの空にも行ってみたいです……いや、行ってきます。

 

☆アルカラム 埼玉県八潮市中央1-8-10 TEL:048-949-6878 営業時間:11:30~15:00/15:00~23:30、無休