オジサンメディアと美人
先週の総選挙にまつわるニュースが、テレビ、雑誌でもものすごく取り上げられてますよね(新聞はもともと選挙関連の報道が多いからまあいいとして)。テレビでこんなに選挙のことやってるのっていつぶりだろう。そんなに見る気がなくても見てしまう…。
民主党、得票率では善戦しても議席的にはボロ負けで、小選挙区制の怖さってこういうことなんだな、とか、結局候補者と政党と両方分けて投票したところで、有名候補者が立候補してるところ以外では全然関係ないんじゃないかとおもってみたりとか、まあいろいろ考えさせられる選挙でありました。
今回変わったなーと思ったのは、私の周りの友達世代(20代〜30代中頃くらい)で、最近政治話が出るようになったこと。「選挙権もらって5年くらい経つけど、今回初めて投票に行った」っていう人も結構いたなあ。ほりえもんを筆頭に若い候補がいろいろマスコミに取り上げられたためというのもあるんでしょう。テレビが過剰なくらい選挙報道するのも意味があるかも、と思いましたです(長い時間やってるわりには、突っ込んだ話題は出ないなあという感想はさておき)。
さて、今回印象に残ったのが週刊文春の「佐藤ゆかり不倫メール500通」って記事。中吊り広告の半分を使って、特大フォントを踊らせた大見出し。何事かと思って読んでしまったよ(←ミーハー)
文春サイトに載ってたのを引用すると、
>野田聖子への刺客として颯爽と登場したマドンナには過去がある。
>元夫と別居中に妻子ある会社員と同棲。さらに大手マスコミ幹部
>とも不倫関係に陥った。佐藤はこの男の紹介で政界に足掛かりを
>作ったが、膨大な数の不倫メールから関係が発覚し、男の家庭は
>崩壊した。男の元妻は「彼女に立候補する資格はありません…」。
ということなんだけど、…実際に記事を読んでみてと思うのは「中吊り広告半分使うようなすごい記事なのか、これ?」という話。普段の文春だったら「スキャンダル特集」みたいな中の1本、半ページくらいの扱いだと思うんだよねえ。編集上何らかの意図があったと言われても仕方ないよな、と思わずにはいられませんでした。岐阜一区ってかなり保守的な感じの土地のようだし、あんなにデカデカとやられたのでは、さすがに票の行方に影響しただろうなあ。野田聖子だって、たたけばそれなりにホコリは出ると思うのに、扱いが全然違うんだもん。
あ、あとここに出てくる「大手マスコミ幹部」も大人げないというか…付き合ってた相手とのメールをマスコミに公開するって、最悪最低だと思うんですけど。こんな男とは付き合いたくないもんだ。ちなみに、「元カノのスキャンダルをマスコミに売る」っていうのは、アイドルスキャンダルのある意味典型ですねえ。
それにしても、2世議員以外の候補者は、すごく美人だとか抜群な知名度を誇るとか、なにか飛び道具がないとやっていけないよなあ、と改めて納得しちゃった。あれだけ美人で第一線で働いてる人なのだから、そりゃー艶聞の一つや二つはあっても不思議はないだろうに。「英雄色を好む」じゃないけど、政治家を目指そうっていうくらい野心家なのだし、むしろそれくらいのバイタリティがないと、政治家なんてとてもやっていけないのでは…。
岐阜一区って「マドンナ対決」って言われてたけど、要はオジサンメディアが女性をどう扱うかといういいサンプル対決だったのですねえ。そういう意味で面白かったです。