ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

ミヒャエル・ゾーヴァの世界展

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松屋銀座の8階催事場というすごい場所で、1月18日から23日まで、1週間たらずだけ開催されていた企画展に行ってきました(もう終了しています)。ミヒャエル・ゾーヴァ、ドイツの挿絵作家というかイラストレーターというか…と思ってたんですが、広告とか舞台美術もやってるのですね。アーティストといえばいいのか。

私は「ちいさなちいさな王様」の挿絵とかで絵は知ってたんですが、「ミヒャエル・ゾーヴァ」っていう名前は知らなかったんですよね。で、たまたまこの企画展の紹介に載っていた絵を見て「あ!」って思って観に行ったのでした。

行ってビックリ。すごい人、人、人…なにこれ〜。私が名前知らなかっただけで、もしかしてものすんごい有名人だったの? 映画「アメリ」(これ、まだ観てないんだよね…)の舞台美術を手がけていたから、こんなに人気があるのだろうか???入り口からずーっと連なる行列(ほとんど女性、しかも年配の女性が多かった)に、愕然としてしまいましたよ。

絵はね、すごーくいいんですよ。ものすごく細かくて(ちまちま好き心がある人にはたまらないと思う)、全体的にかわいらしさが漂っていて、しかも風刺が効いててユーモラス。クオリティ高し。ただ、絵の1点1点が小さいので、近寄らないとよく見えない…しかも私、背高くないし…。並びたくないので、適当にショートカットしながら、人の列が途切れてるところを覗き込んでいたんですが、とっても見づらかったです。

絵本の挿絵で有名な人ですが、大人が観て楽しめる絵です。子どもにはわかんないだろう…。「風刺が効いてて」と上に書いたとおり、ネコの皮はぎ屋の前に、ネコが何匹か並んでいる絵に「呼ばれてから入ること」とか書いてあったりします。ホントはドイツ語ができると観ていてさらに楽しいんだろうな。大学時代の成績でもっとも悪かったのがドイツ語、という私にはそこがとても残念でした。

面白かったのが、新聞で「歌が聞き間違えて覚えていた」という例を読者から募集して、それにゾーヴァが絵を付けた、という企画。人気の企画で、本になったのだそうです。ロシア語で「勇んで進め!勇んで進め!」と歌っているのを「旗の中庭〜旗の中庭〜」って聞き違えてたとか、そんなのにいちいち可愛くもユーモラスなイラストを付けてまとめたものが本になっている…これって、タモリ倶楽部の「空耳アワー」じゃないですかw 日本だったら「巨人の星」で「思いこんだら」を「重いコンダラ」と聞き違えてた、みたいな感じでしょうかね。

作品点数は多かったし、それぞれの作品もいいし、いい企画展だったと思うんですが、それにしても人の多さに驚いた…最後にポストカードや本を売るコーナーが併設されているんですが、そこも大行列で「ここが列の最後です」なんて看板持った店員が出る始末だし。ううむ、あの人気っぷりはなんだったんだろう、本当に(^^;