ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

新潟・新発田の郷土菓子「がんじき」






gan-ziki


Originally uploaded by tokyo ayano.

「がんじき」って聞いて、何を思い出しますか?私は最初「足に履いて、雪の上を歩くアレ……“かんじき”が訛った?」なんて思ったんですけど、そういうわけでもないらしいです。


google先生に聞いてみたところ、「がんじき」という音で表されるものは4つあるようです。


一つは私が思ったのと同じ、雪道を歩くのに履く「かんじき」が訛って「『が』んじき」になるケース。


二つ目は、「雁月」の「づ」が「じ」になるケース。黒糖の蒸しパンで「がんづき」とか「雁月」とかいうのがありますが、あれと同じく蒸しパンを「がんじき」と呼ぶ地方があるそうです。


三つ目は熊手。播州弁で熊手のことを「がんじき」と言うそうですよ。知らなかった…


さて、ようやくお題にたどり着きました。四つ目の「がんじき」が、右の写真に写っているものの名前。パッと見てなんだか分かります?

この「がんじき」、新潟県の新発田で昔から伝わるお菓子なのだそうです。くるみを水あめで固めて、海苔で巻いたモノ。母からお土産にもらって、初めて食べました。漢字で書くと「岩月」だそう。わーっ、初めて食べた。

写真のがんじきは、母の知人が作ってくださったもので、山で採ってきた山ぐるみを刻んで、固めて海苔で巻いて作ってあります。クルミのこくと、水あめの甘さと、海苔の味が不思議な調和。素朴な味で美味しかったです。上手じゃない人が作ると、クルミがひたすらエグくなってしまって、ちっともおいしくないのだそうな。

Webで検索してみると、「くるみがんじき」とも呼ぶようです。でもあまり詳しいことは載っていないし、写真付きで紹介しているところはないみたいですね。

郷土菓子って、いろいろありそうですよね。そういえば先日の山形旅行でも「くぢら餅」というお菓子に出会ったし。まだまだ知らないお菓子が、日本中にたっっくさんあるんだろうなあ……日本は狭いけど広いな、などと思ってみたり。

私自身は東京出身なので、あまり珍しいお菓子って知らないのです。珍しい郷土菓子をご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてください♪