青山の裏通りにひっそりと…「WAGASHI まめ」
今年の春、あんころりんさんのblogを見てからというもの、ずーーーーーーーーっと気になっていた和菓子屋さんに、ようやく行くことができました。南青山の裏通りにある「WAGASHI まめ」という、小さな小さな和菓子屋さん。
青山一丁目の駅からすぐ近く。裏通りにある小さな一軒家がお店です。京都出身のきれいなおねえさんが(はんなり、って感じ)、ひっそりとやっている隠れ家的なお店。手作りの和菓子が、少しずつ5〜6種類並んでいます。わらびもちだ!水まんじゅうだ!と思ったら、水まんじゅうは売り切れでした。ざんねーん。
何かの雑誌で「自分が炊く小豆よりおいしいのを食べたことがないからお店を出した」みたいに書かれていたのを見たような気がするのだけれど(記憶が曖昧、覚え違いだったらごめんなさい)、とてもそんなことをおっしゃりそうには見えない、とても人当たりの柔らかなマダムであります。まあ、どう発言したかなんて、切り貼りの仕方しだいでどうとでも印象は変わるからなあ……(と、自戒を込めて)。
さて、お菓子の話に戻りましょう。店内にはちいさな座敷があってちゃぶ台が置いてありますが、お持ち帰り専門のお店です。
手前から、わらびもち、豆大福、くり大福。わらびもちとくり大福はこしあん、豆大福はつぶあんです。このほか、おまけで黒米おはぎも一ついただいちゃいました(ありがとうございます♪)
わらびもちの周りに、ギザギザの跡が付いてるのが見えるでしょうか。お弁当のしきりに入れるような紙カップに入っているんですが、わらびもちがあまりに柔らかいから、カップのぎざぎざの跡がついてしまっているんです。黒糖が練り込まれたふるっふるのわらびもちの中には、おいしいこしあんがたっぷりと。上には香ばしく炒ったきなこがふんだんにかけられています。うぁ〜、おいしい。食べてて、おいしいし、楽しいのです。口の中が喜んでるのがわかる〜♪
ここ、なにしろあんこがおいしいんです。こしあん好きの私ですが、豆大福のつぶあんも、黒米おはぎのつぶあんもものすごくおいしくて、あっというまに食べ終わってしまいました(いえ、サイズも小さめなんですよ……とか言い訳してみたり)。
つぶあんのつぶつぶっぷり(ヘンな日本語)と、豆大福の豆、黒米おはぎの米のぷちぷち感が絶妙です。わらびもちにも感じたコトなんですが、味だけじゃなくて食感もパーフェクトなんですよね……。ああ、幸せ。
しかしさらなる感動が、翌日待っていました。
これ、冷蔵庫にしまっておいて、翌日いただいた白玉あずきの写真です。写真の通り、カップに入ったあずきの上に、白玉が三つ載せられただけの、とてもシンプルなお菓子。
ひとさじ食べて、「!!!」となってしまいました。だって、あずきがめっちゃくちゃおいしいんだもの……。上で「自分が炊く小豆よりおいしいのを食べたことがないからお店を出した」といった話を雑誌で読んだと書いたけれど(私の覚え違いかもしれないのですが)、これはつぶあん・こしあんのことではなくて、このあずきのことだったんではないかと思ってしまうくらいにおいしいあずきでした。ああ、店名に「まめ」とついているのはこのおいしさゆえだったのか……とも。
大きさも小さめ、一つ250円前後と、和菓子としてはちょっとお高めな値段設定のような気もするんですが、全然高く感じなかったです。こうして書いているうちにまた食べたくなってしまったくらい(^^;;
いわゆる「名店」の職人技を追求した旨さというより、趣味で菓子を作っていた人が、材料も技術もつきつめていくうちにこんなに奇跡的においしくなっちゃった、という印象のおいしさでした。虎屋とか鶴屋吉信とか、ああいう「高級和菓子店」の美味とは違うベクトルのおいしさなんですよね。町のお菓子屋さんともまた違う。うまく説明できなくてもどかしいのだけれど…。
本当は春のいちご大福がとてもおいしいらしくて、結構取り上げられているのも見かけたんですが、流行に流されないで(ついでにいうなら東京も嫌にならないで)、このままお菓子を売り続けてほしいなあ……と思ったお店でありました。いやぁ、ほんっとにおいしかったです。
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