シューマッハ引退とフジテレビF1中継に思うこと
日曜日は強い日差しに照らされながらF1観戦。今年は日本グランプリ20周年記念、しかも鈴鹿で日本GPが開かれるのはこれが最後ということもあり、決勝前にはちょっとしたデモンストレーションもありました。懐かしいドライバーが懐かしいクルマに乗って鈴鹿のコースを爆走。鈴木亜久里はラルース、ゲルハルト・ベルガーがマクラーレン、イワン・カペリがレイトンハウスのクルマだったそうです(このころのF1は知らないので受け売りです)。結構本気で走ってましたよ。ちなみに鈴木亜久里は完走できず。だめじゃんw
さて、ドライバーがオープンカーに乗ってのパレードのあとはいよいよ決勝スタート。前日の結果ではブリジストンタイヤが絶好調、フェラーリの優勝は間違いないかに見えたのですが……結果はシューマッハがまさかのリタイア、2位まで上がってきていたアロンソが優勝し、アロンソのシーズン優勝は99%確実か、ということになったのでした。
レースを見ていて驚いたのは、シューマッハがリタイアした瞬間に帰り始めた人が結構いたことです。しかもアロンソがゴールしたあと、かなりの人数のお客さんが表彰式を見ずに帰ってしまいました。もう一つ付け加えるなら、表彰式で国旗が掲げられ、国歌を斉唱する場面で、帽子を取っている人がとても少なかった。本来なら放送で「帽子を取ってご起立下さい」と促す場面だろうに、それもなかったのでした。帽子をかぶったまま、表彰式をぼーっと眺めている人、多かったです。
でもこれって変だと思いません?私自身は、シューマッハもアロンソもあまり好きではないのです。でも、勝者は讃えるべきだし、表彰式は敬意を持って見るべきもの。帽子もとって起立すべきです。自国の国歌・国旗でも、他国の国歌・国旗でも、それは同じことではないかと。
家に帰った後、録画してあったフジテレビの中継を見ました。しかしその内容がひどかった…。
シューマッハがリタイアした瞬間、「クソー!」と叫ぶ片山右京。しかも二回も……。放送中、ほとんどのスタッフは「残念だ」「悔しい」と言い続け、だれも「アロンソおめでとう」とは言わなかったのでした。それってどうなんでしょう?
その昔、セナが亡くなったあとに日本のF1人気は長らく低迷したそうですが(私はF1見始めてまだ5-6年なのでそのころのことは知らない)、今回も同じことになってしまうのではないかなあと。フジテレビ的には主役はシューマッハで、そのあとの人気を支える人がいないまま、また人気もしぼんでしまうのではないかなと思えてならないのです。まあ佐藤琢磨がいるとはいえますが……。
ニコとかクビサとか若い才能がどんどん伸びてきているのに、フジテレビはシューマッハ一辺倒。かつてはセナ一辺倒だったんだろうなあ、と……。今回の鈴鹿は過去最大の集客数だったそうですが、フジテレビの体質が変わらなければ、F1人気もまたしぼんでしまうのだろうなあと思いました。そういえば4年前のワールドカップの3位決定戦で、フジテレビは韓国が負けたらトルコの表彰式シーンを流さなかったことも思い出したりして。
写真は、リタイアしたあと、ピットに戻ってブリジストンの浜島さんと抱き合うシューマッハ。あまり好きじゃなかったけど、でも、お疲れ様でした。>シューマッハ
追記:
書いてるうちに頭に来て、一番書きたかったこと忘れてた!(だめじゃん…)
スカパー!のほうは見てないんだけど、フジテレビの中継、ひどすぎ。出演者は中身のない会話を繰り広げてるわ、解説らしい解説はほとんどないわ、しかも動きのないところばっかり映すから中盤の順位がどうして入れ替わったのかはさっぱり分からず……。だけど一番ひどかったのは「数少ない見所はみんなCM中」だったことだ!シュー兄のリタイアも、あともう一個なにかあったんだけど、みんなCM中だった。CMが明けると「大変なことが起こりました〜!」みたいな感じで……生放送の悪い面ばっかり出ちゃったようなヒドイ中継でありました。サイアク。