ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

アンリ・リヴィエール 「エッフェル塔三十六景」

観に行ってから大分経ってしまったのですが……ニューオータニ美術館の企画展で、アンリ・リヴィエールのリトグラフ集「エッフェル塔三十六景」を見てきました。 ※もう終了しています

最近はあまりに混みすぎていて、まともに見られないような美術展が増えているのですが(これとかこれとか、混んでたよなあ……)、今回はとっても空いていて、作品を堪能できました。一つ一つが小さいから、近寄って見られないと楽しくないんですよね。

アンリ・リヴィエールは19世紀後半のフランスの人です。木版画を復興させ、多色刷りリトグラフを開発した彼は、日本文化にもとても興味があったそうで、葛飾北斎歌川広重の浮世絵から強い影響を受けています。今回観に行った「エッフェル塔三十六景」はその名の通り「冨嶽三十六景」の影響を受けているリトグラフの作品集。1888年から始まったエッフェル塔の建設段階を追って描かれています。

会場ではそれぞれの絵の横に、構図が似ている葛飾北斎歌川広重の浮世絵も貼ってあって、楽しめました。「たしかに似てる!」とおもうものもいっぱいありましたよ。でも、浮世絵の影響は消化した上で、パリの日常の風景が描き出されていて、とってもよかった。通して見てみると、ちょっとTINTINの絵に似ているなあと感じました。

以前このblogにも書いたのですが、初めてこの絵に出会ったのは2004年の秋のこと。横浜美術館の開館15周年記念展として開かれた、「失楽園 風景表現の近代 1870-1945」で見たのでした。あの時は36枚中9枚しか展示されていなかったので、「いつか全部揃って見てみたい」と思っていたのです。念願かなってよかったなあ。

ニューオータニ美術館は、ホテルニューオータニの中にある美術館です。普段は発表会取材に行くことがおおいところなので、ニューオータニへ絵を見に行く、というのはとても新鮮でした。

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