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主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

映画「フラガール」はホロッときます

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映画「フラガール」観てきました。いやぁ、面白かった!

関東育ちの人ならきっとご存じ「常磐ハワイアンセンター(今はスパリゾートハワイアンズ)」ができたときの話です。昭和40年の福島県という設定なのですが、なんだかとんでもなく大昔みたい。自分が生まれる10年くらい前の日本はこうだったのかと思うと、うーむ、昭和は遠くなったなあと思います……。

おっと、いきなり話が逸れてしまいました。上にも書いたように、舞台は昭和40年の福島県。閉山を余儀なくされることになった炭鉱会社が、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」を作ることを提案、地元の娘たちをフラダンサーとして募集します。彼女たちを指導するのは、東京からやってきた、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどか(松雪泰子)。踊りなんて盆踊りしかしたことがない女の子達(蒼井優南海キャンディーズしずちゃん他)にフラダンスの指導をすることになるのですが、プライドが高いまどかは「なんでこんなことしなくちゃいけないんだ」という気持ちがどうしても先だってしまいます。しかし反対する親と戦いながらフラダンスに取り組む女の子達の真剣な姿を見ているうちに、まどかの心にも変化が生まれ、彼女自身もまた成長していくのでした。そして常磐ハワイアンセンターがオープン、フラガールたちも初日を迎えることに。そして初舞台は……?というストーリー。

感想は↓に(ネタバレなし)。

若者が特定のテーマに取り組むことで成長していく物語、というストーリーであることは、「ウォーターボーイズ」「シムソンズ」「スイングガールズ」あたりと同じなのですが、多分この映画を特別なものにしているのは、松雪泰子と蒼井優のフラダンスではないかと。

特に蒼井優の踊りは凄かった!平山まどかは実在の人物であり、ストーリーを見る限り主役は松雪泰子なのですが(エンドロールを見ていたら、松雪泰子専属のメイクや衣装担当がついており、明らかに特別扱いだった)、蒼井優がものすごい存在感で、松雪泰子がかすむほど。事実上の主役になってしまっています。蒼井優のダンスを見るためだけでも、1800円は高くないと思う。

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あと、良い味出してる岸部一徳、古い母を熱演している富司順子、顔がススで汚れていても格好いい豊川悦司などなど、脇を固めている役者さんも好演しており、映画の世界にすんなり入り込めました。贅沢を言うなら、ハワイアンセンターに反対する“昔ながらの炭坑の町の論理”がもっと丁寧に描かれていると深みが増したのではないかと思うけども。

それにしても、蒼井優はすごいですね。CMやポスターで見ても、ここまで輝いてないんだけど、映画の彼女はほんとにキラッキラしています。彼女の主演した映画を見るのは「花とアリス」とこれが二作目。花とアリスでも共演の鈴木杏をすっかり喰ってしまっていたけど、フラガールでも松雪泰子より主役みたいでした。ガラスの仮面のマヤちゃんじゃないですが、主役以上の存在感。彼女が出演している「ハチミツとクローバー」「虹の女神」も見てみようかなあ……。

クスッと笑うシーンも、じーんとくるシーンもあり、テンポ良くたっぷり楽しめる映画です。なによりフラダンスのシーンが圧巻。今年見た邦画の中では「かもめ食堂」と並んで気に入った映画でした。映画館の広いスクリーンで、もう一回観たいなぁ。オススメです。

#この映画で良い味出しているのが、出演者がしゃべっている福島弁。途中「でですけ」(?)って単語が出てくるんですが……これどういう意味???

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