ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

東京から考えない会@駿河台「四川料理 川菜館」

青島ビールとおつまみ

今から振り返ればもう1カ月以上前の話であるタイフェスティバル 2007。このときにblog系のお友達をお呼びしていたにもかかわらず、幹事の当人が風邪引いてフラフラで役立たずだった、という件をお詫びするべく、改めて食事会を開くことに相成りました。

で、今回のメンツはいぬわんさんmorioさんうりうりさん花侍ちゃん、そしてタコちゃん。私とタコちゃんが4月ごろやっていた“謎の会合”パワーアップ版(?)ということで、東浩紀 北田 暁大「東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム」について語り合う……はずだったんですが、すいません。先に謝っておきます。結果からいうと、東京から全然考えませんでした。ただの食事会でしたなー。なお、謎の会合について興味を持ってくださった方は、一回目についてはこちら、二回目についてはこちらこちらをご覧くださいませ。そういえば「粋のない下町」フレーズの出典である「イッツ・オンリー・トーク」を最近ようやく読んだんだけど、映画化の主演女優が寺島しのぶだというのははまりすぎだと思ったんだけど、その話は明らかに余談だから、今日はやめとこう。

……さてそんなわけで東京から考えない食事会の会場となったのは、御茶ノ水というか神保町というか駿河台に2006年秋にできたばかりの「四川料理 川菜館(せんさいかん)」。私も初めてだったんですが、喰い倒レディことyutouch(ゆたさん)がべたぼれのお店ということで、かなり期待しておりました。

前菜のこのおつまみから「……ぉぉっ?」となってしまいました。煎ったピーナツの砂糖がけなんですが、この衣に砂糖だけでなく、唐辛子や花椒が混ぜられているらしく、歯触りはカリコリと、しかも甘くて複雑にスパイシー。うまーーーい♪

さらに、いぬわんさんが盛り上がっていたのがこの青島ビール。「これは!中国で飲む青島ビールの味がする!!!」と。お酒飲まない私は知らなかったのですが、日本で売られている青島ビールって、中国で飲むのと味が違うそうなんですね。ありていにいって、日本で飲む青島ビールはおいしくない、でもここの青島ビールは旨いよ?と……。

そして、まずやってきた前菜第一弾はこれっ。

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メニューにある「涼衣白肉」の文字の横に添えられた料理の説明(和訳?)「干すハンガーにかかる豚肉の薄かたきり料理」の文字に一同痺れっぱなし。お、面白すぎる〜〜!!ビジュアル的にも素晴らしく(=撮って絵になる)、ブロガーならそりゃ撮るでしょ、のココロで全員激撮。

ひとしきり撮った後、下に添えられたたれに豚肉ときゅうりをつけてもぐもぐもぐ。……このタレ、めっちゃくちゃおいしくない????

このタレをつけたら、いろんなモノがおいしく食べられるに違いない、タレは下げられないように死守すべし!との指示が飛び、気が付けば宴会前半にしていきなり「白いご飯2つ!」と注文が飛んでました。取り皿にごはんを分け、たれをかけて「うま〜♪」と満足げな表情の我々女子メンツ。その後も続々とやってくる、辛くて旨い絶品料理(写真は下に)を口にして幸せいっぱい、というムードになっていました。

ふと横目で男子メンツ……もとい、男性メンバーを見ると、そこに繰り広げられていた光景はまさに「静と動」。

以前、横浜の「華隆餐館」で目撃したように、辛いモノが大好きなのにあまり辛いモノに強くないいぬわんさんは、「辛いよう〜辛いよう〜(´д`)」と泣きながらテーブルの上に鼻セレブ(高級ポケットティッシュ)の山を築いています。その反対側に座ったmorioさんはといえば、黙って顔におしぼりを当て、じっと耐えている風情。よく見ると、目がうるうるとうるんでいるような……もしかしてお二人とも、料理が辛くて泣いてるんですか?????

女子チームは涼しい顔で食べているのに、なぜ男性チームは泣いているのだ!行く前には、「yutouch師のblogには『辛さは上から2段階目がお勧め』と書いてあったけど『やっぱり一番辛いので頼みたいよな〜」と思っていたのですが、あの鼻セレブの山とうるんだ目を観たら、おいら、そんなこと言えないっす…(笑)

Chinese food in szechuan-style
1. 沸騰魚, 2. 青菜とえだまめの炒め, 3. 鶏の冷製, 4. きくらげの前菜, 5. 鉄板豆腐, 6. ピータン, 7. モツを和えた辛い前菜, 8. 牛肉水煮, 9. ちまき, 10. 担々麺は小鉢で, 11. 杏仁豆腐, 12. 雨仙石?みたいなマーブルな白玉入りデザート, 13. お茶はポット+アルコールランプみたいなんででてきます

家に帰ってから写真を見返したらずいぶんたくさん撮っていた(=ずいぶんたくさん食べた)&一つ一つの写真が適当でガーン。一枚一枚お見せするような写真じゃないので、ガツッとまとめてモザイク写真でご紹介。

四川料理というと、やはり「辛い料理」という印象が強いと思うんだけど、素敵なのは辛さにもいろんな種類があるということなんですよね。出てくる料理はこうして写真で見ると赤っぽいものが多いんだけど、どれもいろんな辛さで食べ飽きるということがないのです。好奇心旺盛な我々はお店の人を捕まえて、この料理はどう辛いか、あの料理はどう辛いかと質問攻めにしていたのですが、辛さの違いを言葉で説明するのはやはり難しいらしく、お店の人を相当困らせてしまいました。

どれもこれも素敵においしかったんだけど、やっぱり特筆モノは真ん中の大きめの写真「沸騰魚」かなー。お店の方としても「これは是非食べて欲しい」ということでメインに注文。揚げた金目鯛がおつゆの中に浸り、その味を吸った衣も身もなんともたまらない美味です。これのときも「ごはん!」コールが上がってたなあ……

あと鉄板豆腐もおいしかった!肉詰めした豆腐を揚げ出し豆腐のようにして鉄板にしき、ソースをかけて焼いた料理なんだけど、ジュウジュウとすごい音とかぐわしい香りを立てて登場したので、隣の席の知らないおじさんが「それなに!なに!」と食いついてきたくらいのインパクトでした。おじさんたちは肉詰め豆腐ではなくて卵豆腐バージョンを食べていて、そちらも素敵においしそうだった……次回はあれを食べよう♪

あと、ピータンもおいしかったなあ。変な匂いしないし、とろんとした口当たりも官能的。真ん中に乗っていたピーマンだか青唐辛子だかを和えたモノが辛い辛いと男性陣がまた泣いていたんだけど、ちっとも辛くなかった……(^^;;;

緑色つながりでは青菜とえだまめの炒め。緑色の料理を見ると目が光るうりうりさんのリクエストにお答えして注文したものなのだけれど、これもおいしかった!

そうそう、私の中ではこの日最大のヒットが、某嬢がオーダー時に口走った「臓物が好きです(はぁと)」! 松本引越センターのCMで、幼い女の子が「キリンさんがすきです、ゾウさんはもーっとすきです♪」というのがあるんですが、あのイントネーションで「ゾウモツがすきです♪」って……象と臓物じゃだいぶ違いますがな!(音は似てるけどね)

私はほとんど飲んでいないくせに、豪華メンバー&カプサイシンに酔ってしまったのか終始ハイテンション。お店を出てからも名残惜しくて、山の上ホテルのバーに繰り出してむりやり二次会を展開。間違った女子力トークでmorioせんせを困惑させていたのでありました。

いやぁ、東京から考えるの話は何一つしなかったけど、実に楽しかったこの宴。次回こそはイズミルで、トルコ料理を食べる予定(まだやる気か?)
川菜館も是非また行きたい&頼んでみたいメニューまだまだあるので、どなたか行きたい方がいらしたら、よかったら一緒に行きましょ〜♪

参考リンク:
・花侍さん:「あでやかに、辛いよぅ(´д`)‥な夜」
・いぬわんさん:「四川料理 川菜館
・タコちゃん:「川菜館@神田駿河台
・morioさん: 「御茶ノ水で辛さに咽び泣く

川菜館(WEB)
住所:千代田区神田駿河台3-7-7 TEL 03-3295-3818
営業時間:ランチ11:30-15:00 ディナー17:30-23:30、定休日:不定休