アカシエの衝撃 その3
マカロンを撮っていると、自分の技量を試されているような気がする…。「これだけシンプルな形のものを、どうやっていろいろなパターンで撮れる?」って。
アカシエのマカロンはちょっと大きめ、そして中のクリーム部分がたっぷりしていてしかも技あり。
たとえばピスタチオのマカロンでは、中にキルシュ漬けのチェリーを2つ割にしたものが入っていたりする。ピスタチオのマカロン、という名詞と、ルックスからは想像つかないようなマカロンになっているので、食べてみるとすごくおもしろい。
あとは、上と下が違う味になっていたりとか。挟まっているクリームもまた予想を裏切られるもので、マカロンとして食べたとき、味の組み立ての複雑さに唸るものがけっこうある。「おそらくこの味の組み合わせのケーキもほかにあって、そのケーキの要素をマカロン用に再構成するとこうなるんだろうな」という味わいなのだ。
正直、マカロンがここまで複雑なお菓子だと思わなかった。ううむ、すごいなあ、アカシエ。