高円寺カレータウンの新星「妄想インドカレー・ネグラ」は妄想以上の旨さだった
最近、高円寺がちょっとしたカレータウンになっているのはご存じですか。2016年に入ってからというもの、話題のお店が三店も立て続けにオープンしたのです。小金井の人気店が高円寺に出した2号店(?)「インド富士」、飲めるスリランカ料理店「ピピネラ」、そして3店目が「妄想インドカレー・ネグラ」。
先日、初めて妄想インドカレーに行ってきたんですが、いやーおいしかった。めっちゃおいしかった。センスの塊みたいなカレーに心奪われちゃったのでブログでご紹介したいと思います。こんな事情があって久しぶりのカレーだったので、テンション高めなのはご容赦を……。
妄想インドカレー・ネグラは高円寺に今年オープンしたばかり、カウンター6席くらいしかない小さなお店。回転もそんなに早いわけではなく、私ものんびり店の前で待ちました。ここのお店、メニューすらありません。ライスの両側に、カレー2種類をあいがけする、というのが基本スタイルで、お値段は1000円。何のカレーになるかはその日仕入れた野菜で決まります。提供前に苦手な食材をマスターが聞いてくれるけど、そんなわけなので苦手な食材が多い人は避けたほうが無難かもしれない……。あと、時間がない人もやめておいたほうがいいかもしれない。
カレー単品でもおいしいのですが、上に載った野菜とカレーとライスを混ぜたり、さらにはカレー2種類を混ぜ混ぜするとさらに美味です。ターメリックライスの中にはホールのカルダモンがごろりと入っていました。「辛いの好きなんです」とマスターに言ったら、目の前で青唐辛子を刻んでライスの上にはらりと散らしてくれました。爽やかに辛くって、とってもおいしい~!
私が行った日のカレーは、写真の左側が「ホタルイカと葉玉ねぎの妄想サグカレー」、右側が「新ゴボウのキーマカレー」です。ゴボウも珍しいけど、ホタルイカのカレーって! 初めて食べたよ。私が驚いていたら、マスター曰く「でもホタルイカってそのまま食べてもおいしいし、中の肝まで全部食べられるし、カレーの材料としては最高。ホタルイカでカレーを作らない人の気持ちが分からない」と、天才としか思えない発言。普通のカレー屋さんはホタルイカでカレー作らないと思いますよ……w
ところでこのお店、上に書いたとおり本当に狭いんです。カウンターだけという店はよくありますが(例えばカレーノトリコとか)、普通、お客さんが食べるテーブルとは別に、調理スペースはそれなりの広さがありますよね。でもここはカウンター内が本当に狭くて、スリムな若夫婦がぎりぎりすれ違えるくらい。野菜を刻むのもお客さんの目の前、食べ終わったお皿を洗うのも目の前。本当に最小限のスペースですべての調理が目の前で行われるこの感じ、なかなか他では味わえないと思います。面白いw
もともとマスターはケータリングのカレーで腕を磨いたのだそう。各種イベントなどでカレーを振る舞っていたのだそうです。なるほど、だからこんなに自由な発想なのか……。気に入ってこの物件に入ったけれど、実は建物自体が今年の夏に取り壊されることが決まっており、次はどこに行くかは全然決まっていないのだとか。「でも高円寺気に入っちゃったんですよね。どっかいい物件知りません?」と聞かれてしまいました。ごめんなさい、全然知らないです……。
そんなわけで、この果てしなくフリーダムでセンスの良い「妄想カレー」、この場所で食べられるのは今年の7月末まで。気になったあなたは急げ!私もまた食べたいな……。
☆ネグラ(妄想インドカレー) 東京都杉並区高円寺南4-25-1 TEL:非公開 営業時間:13時~21時だがFacebookで要確認(イベントに行ってることも多いみたいです)、月曜&火曜休み
「こんな事情」で久しぶりのカレー、についてはこちらを。
最近食べておいしかったカレーといえば。