祝・リオオリンピック開幕!東京から2時間でブラジル気分を味わってきたよ
オリンピックが始まりましたね~! 会場のリオ・デ・ジャネイロは私にとって子どもの頃から一種憧れの地なのですが(子どもの頃に買ってもらった、角野栄子さんがブラジル暮らしについて書いていた本がめっぽう面白くて何度も読み返したからなんだけど、残念なことに書名が思い出せない)、日本から見てブラジルって地球上で最も遠い所。そうそう行けるものじゃありません。
いいなーブラジル、そういえば私、シュラスコとかも好きなんだよな~と思い、一年発起。東京から2時間かけてブラジルに行ってきましたよ!
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…………ハイ、分かる方にはもうおわかりだと思います。本物のブラジルじゃなくて、「日本のリトルブラジル」こと群馬県大泉町です。ここは三洋電機や富士重工の城下町で、日系ブラジル人がたくさん住んでいる町なんですよね。人口の16%がブラジルの方なのだそう。リオオリンピックの開会式を見ずに東京を出発し、大泉町に行ってきました。
なじみがない方がほとんどだと思うので、まずは地図をぺたり。
町名は「大泉町」なんですが、最寄りの駅は東武小泉線の「西小泉駅」(隣は小泉駅)。私が今回お散歩してきたのは黄色い線で囲ったあたりです。
駅自体はよくある東武線の駅なのですが、ひとたび駅前を歩き出すとすぐに「あ、これは面白い」と感じます。
町を歩くとまず違和感があるのが、お店の看板や電柱などに書かれている言葉。日本語よりもアルファベットが圧倒的に多いんです。読めないけどきっとポルトガル語なんだろうなあ、と思いながらてくてく。レストランもなんとなく日本の普通の田舎町とは違う感じの店が多くて面白い。
西小泉駅の周りの写真を何枚か貼りますね。
電柱。いきなり読めないw
タトゥー屋さん。駅の近くだけで二軒ありました。確かに、タトゥー入れてる人多いかも。
異国感あふれるお店の看板。
雑貨屋さんと店頭に置いてあった雑誌。
さて、駅からちょっと離れてみましょう。
海外のお楽しみはいろいろありますが、私の場合はまず、スーパーマーケットをのぞくこと!郷土料理を食べる、とかもいいんですが、スーパーを見れば現地の人たちが食べてるものが分かるというか、食文化の違いをダイレクトに感じられて面白いじゃないですか。
大泉町には、大きなスーパーマーケットが2軒並んで建っています。まずは「TAKARA(タカラ)」。
もう一軒は「キオスケ・シブラジル」。
どちらも大きくて品揃え豊富な総合輸入食品スーパーなんですが、TAKARAのほうがより大きいかな。免許合宿の申し込みとか旅行の申し込みとか携帯電話の申し込みとか、国際電話用のカード?みたいなものとか、食べ物以外もいろいろ取り扱っています。
さていよいよスーパーマーケット。店内に入ると、まずはソフトドリンクとお菓子がずらり。サイズが大きなもの、日本では見慣れない味のものも多くて面白い。粉末の溶かして飲むジュースや、ガラナといった“日本にもあるけど珍しい”系商品も多かったです。どれも甘そうだな~。
タカラの店頭、オリンピックらしい飾り付けが♪
見慣れないソフトドリンクばっかり。ココナッツものや、トロピカルフルーツのジュースが多いですかね~。
アマゾンビール……?
お次はパンコーナー。これが非常に広くて充実!いろんな種類のパンが並んでいます。そうだよねえ、パンが主食だもんねえ……。
スーパー内にベーカリーがあって、焼きたてのパンがどんどん補充されていきます。店員さんに声を掛けて、奥から焼きたてのパンを出してもらうお客さんも結構多いみたい。
お次は肉コーナー。安い!大きい!種類豊富!ほとんどはドカーンと塊肉。1kg以上の大きなパックが当たり前です。値段も安くて「あー、これ切ってステーキ焼きたいな~」と思いながら店内をうろうろ。
基本的に「塊肉」。薄切りの肉ってほとんどないみたい
ハムやチーズはかなりいろいろな種類があります。さすが。
特にソーセージ類に対しては並々ならぬ情熱を感じる。種類も量もすごいです。生ソーセージ、というのも売ってました。
さらにびっくりするのが「えっ、こんな部位まで普通に売ってるの」という商品が多いこと。牛・豚・鶏以外もフツーに並んでます。日本のスーパーだとせいぜい、普通の肉以外の部位といっても豚足とかミミガーとかホルモンくらいしかありませんが、ブラジル人は全身くまなく食べるんですね。頭のてっぺんからつま先まで、「これ、どうやって調理するんだろう……」というあらゆる部位が売られてました。ラップされた豚や鴨の頭の二つ割りににらまれたときには、思わず心の中で手を合わせましたよ……。
鶏一匹とか、牛のアキレス腱とか、牛の肺とか。どうやって調理するんだろう……
さて、お次は調味料コーナーへ。
タカラとキオスケ・シブrジル、どちらのスーパーでも結構広い棚スペースをとって売られていたのがこれ。「sazon」という商品で、カラフルなパッケージを手に取って見ると「肉用」「魚用」「野菜用」「フェジョアータ用」などそろぞれ書いてあります。
気になったので調べてみると……なるほど、シーズニング(粉末状の調味料)なのですね!しかも作っているのはAjinomoto(味の素)。おそらくブラジルの味の素から輸入してきているんだと思います。大泉町にこれだけ並んでるってことは、ブラジルでは相当メジャーな商品なんだろうなあ。ここを見ると2013年に25周年と言っているので、ほぼ30年選手ということになりますよね。いやぁすごいなあ。
SAZONとよく似た商品もやはり同じようなバリエーションで売られていました。気になったので買って帰ってきたのですが、使って分かった。塩ベースなんだ……。肉にすり込んで焼くだけで良い感じにおいしいんですが、基本的にかなり塩っぱいです。大きな塊肉にはあれくらい塩気が強いものじゃないとダメなんじゃないかと思うけど、日本で買いやすいちっちゃいor薄切りの肉であれをやるとしょっぱすぎるかも。
……おっと、話が逸れました。スーパーの話に戻ります。
常温の野菜コーナー。ポルトガル語の練習になりますね。と思いながら見ていると、「なす=Nath」なの……?
冷蔵野菜コーナー。もはや日本語が見当たらない(笑)
そういえば、お菓子も見たことがないものばかりでした。
手作り系というか半生?のお菓子みたいなのもいろいろ。
作ってるところは複数なんですが、住所を見るとどれも浜松。聞いてみると、浜松にも日系ブラジル人街があるんですね。なのでそこで作っているお菓子を仕入れているみたい。
スーパーをふらふら歩いていたら結構な時間。レジを済ませて外へ。そうそう、タカラにはブラジル料理レストラン(シュラスコ食べ放題あり!)が、キオスケ・シブラジルにはブラジルの軽食が食べられるカフェが併設されています。
ブラジル料理レストラン。グリルした肉などは持ち帰りも可能。
軽食が食べられるカフェ。……サンバの衣装売ってるの?w
2軒のスーパーの間、ちょっと奥まったところにはTOMIというブラジルパンのパン屋さんがあります。こちらも覗いてきました。
パン屋さん、TOMI。パンのほかお菓子も売ってます。
おなじみ、ポンデケージョのほかにも見たことないパンがいろいろ。ポンデケージョと揚げパン(ピロシキみたいなの)を買って食べてみましたけど、どちらもモチモチしておいしかったですよ!
イートインコーナーもあるのでその場で食べることもできます。 ハンバーガーやサンドイッチ的なメニューもいろいろあって気になったんですが、夕飯食べられなくなっちゃうので我慢我慢。
東京から2時間のブラジル、群馬県大泉町。ここまで来たらやっぱり夕飯はブラジル料理を食べないとね……ということで、次回に続く!
※後編書きました。