ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

江戸東京博物館「夢大からくり展」

両国にそびえ立つバブリーな建物「江戸東京博物館」で、「夢大からくり展」を見てきました。2月5日まで。
大江戸線両国駅だと、駅降りて真上なんですね。知らなかった…。

江戸時代に作られたからくり人形とか時計が多数展示されていますが、なんといっても目玉は「文字書き人形」の実演。人形に墨を含ませた小さな筆を持たせると、「寿」という字をさらさらと書き上げます。字を書き終えると、文字が書かれた紙がぱたんと180度回転し、お客さんに書いた字を見せるという芸の細かさ。動きがすごく自然だし、書いた字もなかなか達筆。小首をかしげるような仕草もなんとも可愛いんですよねえ。これが木とクジラのひげだけで作られてるのかと思うとビックリです。ホント。

この文字書き人形は、「からくり儀右衛門」こと田中久重が江戸時代に作ったもので、アメリカのマジシャンのコレクションに紛れ込んでいたのを、150年ぶりに日本に持ち帰り、修復したのだそうです。ちなみに実演をするのは、この人形の修復を行い、自身もからくり人形を制作している東野進氏(写真に写ってる人です)。田中久重が東芝の創業者だということで、東芝のWebサイトにも特設ページができています

karakuri.jpg

写真は、からくり人形の座っている箱の周りを外したところ。円盤のようなものが何枚も重なっているのが見えますか?この円盤はぜんまいで動くカムで、3枚セットで1文字を書く動きをします。どうして3枚かというと、それぞれx軸、y軸、z軸の動きを担当しているから。この日の実演は寿だけでしたが、もともと田中久重が作ったときには、ほかにも「松」「竹」「梅」の字や、羽子板など簡単な絵を描く仕掛けも作ってあったそうです。ほ、ほかの字も見たい…(憧)

ほかに、同じ田中久重の作品である「弓曳童子」も見られます。こちらは残念ながら実演はなしみたい。からくり人形が4本の矢を放つのですが、3本は的に当たり、1本は外すというもの。「外したときに悔しそうな顔をする」というのを、是非見てみたかったんだけどなあ。残念。ここに詳しく出ています

階段をおりてくる水銀からくり人形とか、古今の茶運び人形、いろんな覗きからくり、うちわを風車のように固定し、ぜんまいで動く扇風機(!)など、面白いものがたくさん展示されてます。1回ゼンマイを巻けば1年間時を刻み続ける「万年自鳴鐘」のレプリカも。

結構たくさんの点数が展示されていて、じっくり見るには行くのが遅すぎた…(またも閉館時間間際だったのです)。別エントリで書きますが、もう一つ見たかった企画展があったので、完璧にtime up。からくり展を含む企画展2つと常設展が見られて、常設展の入場券600円(私は写真美術館の友の会に入ってるので480円)は安すぎ。ああ、楽しかった♪

そうそう、江戸東京博物館は写真OKなので、今度はゆっくり写真撮りに行くのもいいかも。
常設展もなかなか面白いんですよ。江戸時代の日本橋の再現とか、とっても写真撮りたくなります。

あんころりんさんがblogで、「江戸東京博物館の下にある墨田区文化観光コーナーでは、『長命寺桜もち』も『言問団子』も『志満ん草餅』も『麩一』の麩饅頭も売られている」と書いてらしたのを思い出し、「志満ん草餅がたべたーい!」と帰りに立ち寄ったのですが、すでに終了後だったのでした。うぁぁぁん。残念…。

江戸東京博物館
〒130-0015東京都墨田区横網1-4-1