先日、ネットでこんな話が話題になっていました。
詳しくはリンク先のtogetterを見て欲しいのですが、ことり野デス子先生というマンガ家さんが描いている『漫画家と異星人』というコミックエッセイの中にでてくる、数学者のキャラクター(おそらくことり野デス子さんの夫)のセリフを、ある商業誌に連載しているマンガで使わせてもらえないか、というメールが、編集者から来たらしい。
『担当している漫画家がセリフのリアリティに悩んでます。
あなたの漫画に気に入ったセリフがあるので、3万円で使わせてもらえませんか?取材協力として名前は入れます』
この方は「私のマンガは素材じゃないです!」と激怒して、編集者のメールをほぼほぼ晒してるんですが、ふとこれを見て「私がこの編集者だったらどうするだろう?」と思ったのです。
一番無難なのは、ことり野先生の名前を引用元として明示して、セリフをそのまま引用するパターン。この場合、金銭は発生しない。ただ、マンガとしてはかなり不自然になってしまう恐れがある。事前に相談してお金を払うのは、むしろ礼儀正しい良い対応な気がするくらい。この方はもしかすると「私のマンガをこんなに安く買いたたきやがって」ということに怒っているのであって、3万円じゃなく300万円だったら怒らなかったんだろうか……?
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