「和菓子で楽しむ道中日記」展@虎屋ギャラリー
赤坂見附の「とらや」本店2階で行われていた企画展「和菓子で楽しむ道中日記」展を見てきました。あのとらや主催の企画展。5月17日から6月16日まで。
展示の中心になっているのは、田中国三郎という24歳の若者の残した旅日記。1月22日に喜多見を出発し、4月19日に帰宅するまでの3カ月間で、なんと156回お菓子類を買ったという、なんともシンパシーを感じる方であります(笑)
横浜のぼたもち、吉原の白酒、安倍川の安倍川餅など、東海道の名物菓子が紹介され、一部はちゃんと再現されているあたりも芸が細かい。さすがとらやというか。水あめを付けて食べるお餅とか、初めて見る面白い和菓子もあります。結構、今食べてもおいしそうな感じ♪
国三郎以外の人の話題もありましたよ。
オランダ人医師に、徳川綱吉が下賜したお菓子の再現とか、昔のエライ人が旅に出て、道中食べたお菓子の再現とか。あと、舌が肥えてて味にうるさいお公家さんがいて、旅日記の中で食べたものをけなしまくってるんだけど、安倍川餅はお気に召したみたいで、ほめちぎってる話とか…。
そうそう、関東と関西では、串団子に刺さってるお団子の数が違う、という話も面白かったです。三代目中村仲蔵という幕末〜明治の名優が、大阪から江戸へ旅をして、江戸に入って四谷新町の茶屋でお団子を食べるんですね。そこで「これまでは団子五つ差しなり。ここに至って江戸前になりしを嬉しく」として、
「四つざしの団子尊き桜かな」と句をひねる、というお話。
話の種明かしもちゃんとしてあります。
串団子はもともと一串5つ刺しで5文だったのだけれど、1768年に四文銭が出たのをきっかけに、江戸では硬貨1枚で買える1串4つ刺しの団子が生まれたんだそうです。たしかに、私(東京生まれ)のイメージだとお団子って4つ刺しが普通。「だんご三兄弟」がヒットしたときに「なんで3つなんだろー?」と思ったんですよねえ。あと、関西のガイドブックを見て「なんかいっぱい刺さってるなあ」と思ったこともあったし。4つ刺しのお団子が「江戸前」とは知らなかったので、へぇへぇへぇ、って感じです。
ちなみに6月16日は和菓子の日。この企画と連動して、虎屋では6月16日までの限定のお菓子も販売しています。おいしそうだったけど、私はパスしちゃいました。写真なくて、ごめんなさ〜い。
追記:
あとで気付いたんですが、「スイーツ」カテゴリの100エントリ目がこれでした!100エントリまとめて甘モノ記事を読みたいかたは、こちらからどうぞ♪
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