アニメ版「ガラスの仮面」最終回
火曜の深夜のお楽しみ、テレビ東京のアニメ版「ガラスの仮面」が3月28日で最終回でした。テレビアニメを定期的に見るなんて何年ぶりだろう。いや、もしかして初めてかも……。
原作は超有名な少女漫画なので、まあ今さらストーリーを説明する必要もないと思いますが、コミックス42巻まで行ってもまだ原作が終わっていないのに、アニメ版はどうやって終えるのかなーと思っていたんですよねえ。
#梅の谷……ってわけにはいかないので、3月5日に撮った湯島天神の梅の写真を。
以下、50話&最終回の話です。
幻の演劇「紅天女」を目指して、マヤと亜弓さん(なぜか彼女はいつも「さん」付け。呼び捨てできない……)は梅の谷で稽古をつんでいるわけですが、マヤの才能に嫉妬の感情から逃れられない亜弓さん。腐りかけた木の吊り橋を渡ろうとして谷底へ落っこちかけるマヤを亜弓さんは葛藤の末助けるけれど、その後二人は「あんたは卑屈そうな顔してる!その態度が気に入らない!」「いっつも取り巻きに囲まれてつんけんしちゃってさ!」と本音をぶつけ合って取っ組み合い&泥投げつけての大げんか。お腹に蹴りが入ってたよ? いいのか? 大げんかの後、二人は仲良くなる……ってなんだか少年漫画みたいだなあ。これは原作にもあったような気がする、たしか。
梅の谷に演劇関係者を集めて、紅天女候補の二人がさわりだけ演技をしてみせたあと、月影先生自ら、生涯最後の紅天女を演じてみせる。相手役の一真役は誰がやるのかな?と思っていたら、なんとお付き(?)の源三。源三さん、演技もできたのね…(^^;;
月影先生は死にそうになりながら(演じながら、お面の下で血を吐いてます)、クライマックスの直前まで演じた後、“続きは紅天女候補の二人に託します”といって終演。
その後、「マヤ、亜弓さん、これからはあなたたちなりの紅天女を。もう私の指導は必要ありません」と、紅天女のお面を叩き割ってしまう月影先生。「私の最後の望みを頼みますよ」と源三に言い残す。源三はマヤと亜弓さんの前で吊り橋に火を付け、燃え落ちる吊り橋を走って渡りきり、「梅の木の精が住む梅の谷は、もうこの世にはありません」と二人に告げる……(ちょっとまて!その吊り橋は修復したばかりじゃないのか?だいたい源三さん、そんなスタントマンまがいのことまで…と見ながら思わずツッコミを入れてしまった)
最終話、もう一つの山がマヤと速見真澄の関係。紅天女の衣をまとって、紅天女と一真になぞらえながらマヤは真澄さんへ告白、お互いが魂のかたわれだと伝わる…ようなんですが、このシーンもかなり凄かった。マヤから真澄さんのほうに、バーッとピンクのバラの花がものすごい勢いで咲き広がってしまってました。どんな手品だ〜(笑)
結局、
・紅天女をどっちが演じるかはこれからの話
・マヤは告白したけど速見真澄がどうするか(紫織さんという婚約者がいる)は不明
・月影先生は生きてるのか?
と、謎は謎のまま終わってしまった形。見終わったあと思わず「な、納得いかない〜!」と叫んでしまいましたが、落ち着いて考えてみればまあ、原作が終わってないんだから、しょうがないんだろうなあ。
しかし見ていると「マヤと亜弓さんにそれぞれ紅天女を演じてもらえば、二通りの紅天女が生まれて面白いのでは」と思ってしまう。どうしてダブルキャストじゃだめなんだっけ???紅天女を一人に決めなくちゃいけない理由が思い出せない〜。
と、そんな訳で一年間楽しませていただいたアニメ版のガラスの仮面。興味がある方は、GyaOのアニメチャンネルで見られます。毎週火曜日にupで、いまは二人の王女のところみたい。GyaOの人気ランキングを見たら、女性2位が「ガラスの仮面」でした。ん〜、納得(笑)
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2004年の暮れに出た最新刊(42巻)は書き下ろし。結果、連載とはかけ離れた内容になっています。亜弓さんが失明した件はどうなったんだー!紫織さんが嫉妬に狂った話はどうなったんだー!!(なかったことになってるらしいケド…)