ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

今さらですが……2016年に観た映画を振り返る【前編】

ご無沙汰しております!このayanolog、前回更新してから、なんと1ヶ月半も放置してしまっておりました。今更ですが明けましておめでとうございます(とっくに松の内も明けておりますが)。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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年の最初の更新というこということで、初詣で引いたおみくじの写真を。きょ、凶ですか……鶴岡八幡宮、厳しいですね。。。その前に寄った円覚寺建長寺で引けば良かった(涙)

……なんてトンチキな挨拶はこの辺にして。昨年は我ながらあきれるほどブログ更新をサボりすぎておりました。仕事が忙しかったわけでもなんでもありません。むしろ暇だったんだけど、暇な分パソコンに向かわなくなっちゃったというか。「隙間時間を見つけて書く」という習慣が完全に消えちゃってたんですよね。
 
実はこのブログには2015年からの下書きが山のようにあって、さらに昨年12月には「これはブログに書いて残しておきたい!読んでほしい!」と思うことがいろいろあったのです。読んでいる方からすれば「何を今更」だろうと思うのですが、下書きたちを成仏させてあげたいし、なにより書きたいこと、伝えたいことは今更とはいえブログに書いていきたいなと思う次第。
 
……長い前振り失礼しました。ということで、「今更だけど書いておきたい2016年ネタ」第一弾、2016年に観た映画を振り返りたいと思います。タイトル+簡単なコメントで。基本は映画館で観たものです。
 
  • 「完全なるチェックメイト…冷戦時代のアメリカ、NYはブルックリン生まれのチェスの天才、ボビー・フィッシャーを描く。天才とナントカは紙一重なんだなと言ってしまうと身も蓋もないけれど、人智を越えた世界を覗き見てしまった天才は精神がもたないものなのかもね…観てたら無性に『3月のライオン』を読みたくなりました。原題は「porn fisher」だそう。
  • マッドマックス 怒りのデス・ロード(2回目、リバイバル上映)…ストーリー分かってる分、細かいところが楽しめて初回より面白さ倍増(以上)、通う人の気持ちが分かる。六本木ヒルズのTOHOシネマズ初めて行ったけどいいね!3Dだけど自分史上最高に見やすかった&ドルビーアトモス音響いいわー。堪能した♥
  • 「マジカル・ガール」…シュールな映画だとは知っていて見に行ったんだけど……後半の怒濤の展開に口あんぐり。えっえっ、えええええ!みたいな。スペイン映画って久しぶりに見たなあ。
  • サウルの息子ハンガリー映画。3Dとか4DXとかとはまた違う形で、観客が臨場感を感じられる映画。ただし、見せられるのはアウシュビッツという名の地獄……。撮影手法もあって、見ていると酔ったような変な感覚に襲われます。「ゾンダーコマンド」って言葉を、この映画で初めて知りました……。映画を見ながら、去年(2015年)行ったイスラエルのことを、そしてISなどイスラム原理主義のテロリストたちのことを思う。ただもやもやと考えるだけで、結論は出ないんだけど。
  • 「マネー・ショート」…前評判ほど面白いと感じられなかった。よくできてるとは思うんだけど、「ここで笑え」というポイントでいちいち笑えず。サブプライムローン問題の基礎知識があるはずなのに、それでも私はピンと来なかったので、単に趣味の問題だと思う。
  • リリーのすべて…イヌ可愛い…ってそこじゃなくて。いい映画だった。役者が素晴らしいし、映像も美しいし。どうしても奥さん目線で「ゲルダ可哀想…切ない…。゚(゚´Д`゚)゚。」と思ってしまうけど、リリー役の俳優さん凄いね。視線や手、指の先まで、男と女の間を行き来しているのがよく伝わる演技力。エディ・レッドメインの名前をこれで知りました。「観て良かった……」と直後は感動に浸ってたのだけれど、一晩経ってみると「映画としては最高に綺麗だけど、綺麗事すぎないか?」とか「あれは妻の愛じゃなくて母の愛なのでは」と疑問も出てきたり。完全にゲルダ視点で、リリーの心が一切描かれてない脚本なんだな、とかややモヤモヤ…いろいろ言いたいことはあるけど、でも、やっぱりすごく良い映画。
  • 「君がくれたグッドライフ」…難病の38歳男性が、友達と自転車旅行へ行く。目的地は安楽死が認められているベルギー。楽しい旅は、実は命を絶つための旅だった。主人公は本当に最後、安楽死をするのか、しないのか……?観ていると色々考えてしまうし、笑えたりホロっとしたり悲しくなったりと感想が難しい映画。良い映画なのは間違いない。でも万人には勧めづらい。そして思いがけず、ヨーロッパの美しい風景を堪能できた。
  • 「デッド・プール」…よくできているし、一般には面白いんだろうと思うんだけど……うーん、好みではなくて、笑えなかった。でもあれを実写で作るのがアメリカだよね。日本人なら絶対アニメにすると思う。第4の能力(だっけ?観客に話しかける)というのもそれほど斬新に感じなかったんだよな~。あと私、「X-MEN」をちゃんと見てないから細かいところが分からない、というのもあるかも。
  • 「疑惑のチャンピオン」ツール・ド・フランスで前人未踏の七連覇を成し遂げたランス・アームストロングを描いた映画。「自転車業界ってこうなんだー」とかいろいろ細かいところが面白かったけど、完全にランスはクロっていう前提で描いてるのがちょっと気になった。まあ、原作がそういうスタンスなんだろうけど。
  • 「月光」…性暴力被害を真正面から描いた映画。こういうのは男性に観てもらわないとどうしようもないんだけど、どうなんだろう、どれくらいの男性が観たんだろうか。映画はずっと被害者視点で、フラッシュバックするシーンとかは非常にリアルに描かれている。でもたぶん、それでも「美人だから襲われるんだろう」とか「逃げようと思えば逃げられたんじゃないか」みたいなことを言われてしまうのは変わらないんだろうなあ。でも、こういう映画が公開されたことには大きな意義があると思うのです。最初の一歩として、価値ある映画。男性の感想が聞きたいな、やはりこれは。
  • 君の名は。…言わずと知れた2016年の大ヒット映画。なのですが……私はほとんどツボりませんでした。残念!「絵がきれいだねー」とか「よくできた映画だねー」とは思ったものの、それ以上の感動はできなかった。前半を丁寧に描いた結果時間が足りなくなって、どうして主人公二人がそれほど惹かれ合うようになるのかの説明が足りてない気がするし。全体的に「後半駆け足すぎないか?」という感想です。以上。
    あ、あとねえ、「これって『転校生』+『シュタインズゲート』じゃないか」とか思っちゃだめですね。昔の作品を知らない若い人のほうが素直に入り込めると思います。最近の映画はさぁ、タイムリープものが多すぎるんだよ。……ってかわいげのない感想ですみません。「私、前にも似たような感想(みんなが絶賛する話題作に感動できない)を書いた記憶があるんだけど……」と思い出したのは、2014年の「アナと雪の女王」。この年は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」も見ていて、このあたりから「最近の映画、タイムリープもの多すぎるよ!」と思うようになったのかもしれない。
  • 将軍様、あなたのために映画を撮ります」…感想を一言で言うなら「こんなことがあったのか、信じられない…」でしょうか。韓国の映画監督と有名女優が夫婦揃って拉致され、金正日のために映画を撮る。昔の香港の風景が妙に心に沁みる。あとテープの声は申監督なのかな?日本語上手すぎて…。関係者の肉声テープ&インタビューが中心で淡々と進行するけど(上映中いびきも聞こえたけど)、相当面白いドキュメンタリー。北朝鮮のこと全然知らないけど、日本人拉致もこんな風なのかな…とか考えてしまった。金正日って映画好きだったんだね、とも。

駆け足で12本の感想は以上の通り。このほかにもあったような気がするけど思い出せないのでこれにて終了。あと4本、2016年のベスト3+次点1本の感想は【後編】に続きます。

 

 参考:2015年以前も似たようなことしてるので、良かったら。

ayano.hatenablog.jp

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