ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

野らぼー「雑煮うどん」@神田錦町

その存在を知ったのは半年前のこと。会社が日比谷から大手町(と名乗るのははばかられる神田の外れ)に引っ越したときに、バックナンバーをがっつり読破したblog「イセヤ ニッポンのきまぐれおいしんぼ生活」がその情報源だった。

大手町のうどんスキーたちの胃袋を支える讃岐うどんチェーン「野らぼー」に、年明けだけ供される期間限定の「雑煮うどん」があるという。讃岐の国、つまり香川のお雑煮といえば、白味噌仕立ての汁にあんころ餅が入っているという噂。すなわち野らぼーの雑煮うどんも、あんころ餅入りだということだ!

それってどんなものなの?どんな味なの?と東京生まれ&育ちの私の頭の中は「?」でいっぱいになったのだが、いかんせん噂の雑煮うどんを食べられるのは1月上旬の短い期間だけだという。「年が明けて会社が始まったら、絶対食べに行こう……」と残暑の中で私は心に誓ったことを忘れていなかった。*1

さて年は明けて2010年。行ってきましたよ野らぼーに。野らぼーはお昼時には必ず長〜い行列ができる人気店。「限定20食」がなくなってはいけない!と11時30分ぴったりに店に着く気合いの入れようです。そんな気合いで無事注文できた「雑煮うどん」780円はこちら。

雑煮うどん 03

これが雑煮うどんだ!上に載っているこの大きな白く丸いものがあんころもちです。あんこはもちろん甘いのよ?

写真も撮り終えて、いざいざ食べ出してみる。薄味だけど出汁がたっぷり出たおつゆ、ゴロゴロ入っている大ぶりの野菜……おお、しみじみおいし〜。野らぼーだからうどんがおいしいのは当たり前。「けんちんうどんってこんな感じなのかな」なんて思いながらうどんを食べ進みます。白味噌が意外とサッパリ味なんですね。京都の白味噌みたいに濃厚で甘いのを想像していたんだけど、普段食べてる信州味噌の白味噌みたいな感じのあっさり味で、関東者の私にもなじみやすい味です。これは意外。

しばらくうどん部分を食べていたのですが、途中でついにあんころもち部分に箸を伸ばしました。まずは餅単体で食べてみると……うわ、ずいぶんしっかりした歯ごたえの立派なお餅だ!翌日にはカチカチになっているであろう“まっとうなお餅”です。ずしりと重いボリュームと、かじりついた歯を跳ね返す餅の弾力に、赤坂「浅田家」の豆大福を思い出したりして。いや、豆は入ってないんだけど。

雑煮うどん 02

最初はついあんころ餅単体で食べていたのですが、途中から餅を雑煮に浸して食べ始めました。あ、おいしい……おつゆに浸して少し柔らかくなった餅もおいしいし、白味噌のおつゆにあんこをちょっと溶かしてもなかなかイケる。これは異文化だ〜、東京にいながらにしてこんなお雑煮が食べられるなんて〜と、私うどんやのカウンターでちょっぴり感動に浸っておりました。

おいしかったんだけど、うどんはたっぷりだし野菜はどっさりだしあんころ餅は大きいしでかなりのボリューム。同世代女性よりは明らかによく食べる私でも、完食したときには相当おなかいっぱいになりました。いやー、面白かったしおいしかったけど、おなか苦しい……。

雑煮うどん 01

このうどんが食べられるのは1月15日まで。1日20食の限定メニューなので、食べたい人はお早めに!ちなみに、半年前に私の脳裏に焼き付いたイセヤニッポンさんの雑煮うどん記事はこちらです→


追記:この「雑煮うどん」、去年までは錦町本店でしか出していなかったのですね。知らなかった〜。今年は7店舗(って全店?)で食べられるようです。20食限定だから、行くなら昼、と言う事情は各店共通かと。社長さんのblogはこちら→
讃岐うどん 野らぼー→

*1:どんだけ食い意地はってるんだ、という話ですね。スイマセン