ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

荒木経惟「古希ノ写真」

清澄白河のタカ・イシイギャラリーに行ってきました。去年の森山大道「バイバイポラロイド」以来2回目。相変わらずインパクトの強いギャラリーです。清洲橋のそばにある丸八倉庫を改造して作ったところなんですよね。

古希ノ写真

荒木経惟「古希ノ写真」。古希ってことはアラーキー70歳ですか…エネルギッシュな人は、年齢関係ないんだね、と改めて思う写真の数々。今回は中判カメラ(Fuji GF670)を使ってるそうで、カラーあり、モノクロありです。

説明はまったくないけど、上の写真に写っている最初のモノクロ写真のモデルはLady GaGaらしいです(何かの対談で読んだ)。言われてみればそうかもと思ったけど、あの人、PVによって毎回別人みたいだからよく顔が分からないんだよね^^;;


写真展全体の構成は、メインの一点になるような中心的な大作があるわけではなく、全体として訴えたい何かがある、という構成。彼の思う“生と性と死”が今回のテーマなのかな……毎度ながら思うけど、彼の撮る“性”は大抵、女の人が縛られてるんだよねえ。しかももっときれいに撮れてる写真もあるんだろうに、決めカットから少しずらしたような写真がいっぱい並ぶ、というところが。好きか嫌いかと言われると返事に困る。裸出しちゃいかんだろ、という体型の人もいれば、妊婦さんかな?という人もいて、あまりじっくり正視できないものも多い。エロって醜悪なものじゃないといけないなのかなあ……などと思いながら、壁いっぱいに貼られた、縛られている女の人たちを見ていました。ちなみに見に来ている人、女性が多かったのです。きれいではない縛り写真を、女の子たちが真面目な顔してじっと見ている図って、結構シュールだよなあ。

とはいえ、今回の中心は「死」のほうなのかも。愛猫チロが死んだ、というのが大きなテーマ。亡骸の写真、晩年らしきチロが屋上にいる写真(は虫類のオモチャと一緒に写っている)、世田谷でチロの葬式をして、その帰りに車の窓から撮ったたくさんの写真……見ていたら強烈に「センチメンタルな旅」
を思い出して、帰ってきてから引っ張り出して久しぶりに写真集を開きました。

ある意味今回の新作は、20年後のセンチメンタルな旅、なのかも……「センチメンタルな旅」は愛妻・陽子さんの死までを撮った写真集。見たことがない方はぜひ。オススメです。


タカ・イシイギャラリーは倉庫の5階なんですが、上の6〜7階では奈良美智の焼き物展をやってました。小山登美夫ギャラリーという新しいギャラリーの初日だったらしくて、奈良ガールがいっぱいでしたよ。

P1120336.JPG

帰り道、清洲橋で写真を撮って帰宅。時間があれば門前仲町まで散歩したかったんだけど(フルータスに行ってみたかったらしいw)、もう時間も遅かったのでそのまま帰りました。そういえば、Sacra Cafeにもまた行きたいし、東京都現代美術館のベトナム料理店(カフェ?)も未訪なんだよねえ……。清澄〜木場、門前仲町界隈、盛り上がってるからかも、です。

☆タカ・イシイギャラリー(WEB)東京都江東区清澄1-3-2-5F tel: 03-5646-6050 休み:日・月・祝祭日