絵はがきみたいな……という誉め言葉がありますが、本当にきれいな景色を見ると、そんな比喩も忘れるんですね。先日、高知でそんな体験をしました。
ちょうど夕日が沈む時間に訪れたのは、奇岩が続く竜串海岸。海中公園に指定されています。ホントはボートに乗って、海の上から見るのがいいらしいのですが、時間がなかったのでそんなことはできなくて。でも、海沿いに岩の上を歩く遊歩道を歩くだけでも、十分すぎるくらいの感動。
ああ、もう15分早く着いていたら、大きな夕日が沈む瞬間を見られたのに、と思いながら。
陸側を振り向くと、ものすごい形に削られた岩が、夕陽に照らされて赤く光っています。ごつごつなのにすべすべ、そして穴ボコボコの不思議な岩。この景色はあれを思い出す……そう、カッパドキア。
風雨に削られた岩と、海の波の力で削られた岩と。波が打ち寄せる水辺の岩の上を歩きながら、水なんて全くない、乾いたカッパドキアを思い出すのは不思議な感覚でした。あぁ、カッパドキアで写真撮ってみたいな……って、それは余談。
あっという間に暗くなったので、足下に気を付けながら遊歩道を端まで歩いて抜けました。
ものの30分くらいだと思いますが、非現実的なくらいきれいな光景に、夢中になってシャッター切ってました。竜串海岸、関東だとあまり知られてないと思うけど、もっと有名になってもいいような。いやでも、有名になって人が押しかけても困るか……。
