コンヤルでバクラヴァ&カダイフに感動する
今回トルコで撮った中でも、1、2を争うくらい(自分で)気に入ってる写真がコレ。
イスタンブル・シルケジにある「コンヤル」というお店で食べたおやつとチャイ(紅茶)です。気に入ってる理由は、自分の食い意地が乗り移ったように写っているから(笑)。
コンヤルというのはオスマン(トルコ)時代からある、老舗の料理店。トルコに行ったことがある方は、トプカプ宮殿の中にあるカフェレストランで、お茶を飲んだりご飯を食べたりしたことがあるかもしれません。あのお店が「コンヤル」で、本店が鉄道のシルケジ駅のすぐ向いにあるのです。駅側に入り口があるのがコンヤルのデザート部門、裏側に入り口があるのがロカンタ(レストラン)部門。
この写真は、デザート部門で撮ったモノ。お皿に載っている2種類のデザート、左側を「カダイフ」、右側を「バクラヴァ」といいます。横に置かれているフォーク&ナイフが食事用のものといえば、結構大きいことが分かって頂けると思います(チャイグラスも割と大きめだった)。これがねぇ、実に、実においしかったんですよ〜♪(うっとり)
まずは左側の「カダイフ」。カダイフというのは、すごーく細長い、そうめんのような麺のこと。材料もカダイフというし、これで作ったお菓子もカダイフというようです。焼いたカダイフをシロップに漬けると、パリパリともサクサクとも違う独特の食感なんですよね。これは日本ではなかなか食べられない!
右側は「バクラヴァ」。パイをシロップに漬けたお菓子です。ディスプレイの前で迷ってたら「何が食べたいの?」って聞かれたので、「カダイフとバクラヴァが食べたい・・・私、ピスタチオ好きなんですよねー」といったら、「普通のバクラヴァと、ピスタチオがいっぱい入ったバクラヴァと両方あるよ」と言われたので即決でピスタチオいっぱいのにしました(笑)
ディスプレイはこんな感じ。そう、上で書いたとおり、カダイフもバクラヴァも焼いた生地をシロップに漬けたお菓子。あまーいんです。初めてトルコに来てバクラヴァを食べた時は「こんなに甘いもの食べられるかぁ!!(怒)」って思ってたんですが、だんだん甘いなかにもおいしい甘いのとそうでない甘いのがあることが分かってきたんですよね。
私が大学生のころ、トルコ史の教授が「コンヤルは(オスマン朝時代に)宮殿に献上していたくらいの老舗ですからね。日本で言うなら『宮内庁御用達』というようなものです。コンヤルのデザートは実においしいんですよ!やはり老舗の味は違います!」とおっしゃっていた*1のが忘れられなくて、一度コンヤルでお菓子を食べてみたかったんですよね。夢がかなってよかった。念願のコンヤルで食べたカダイフ&バクラヴァはめっちゃくちゃおいしくて、私は満面の笑みで平らげてました。
以下、お店の写真を貼っておきます。店内はこんな感じ。
シロップ漬け系だけでなく、西洋風のケーキや、ミルクプディング系のデザートもあります。
ドンドルマ(アイスクリーム)も売ってる・・・けど食べなかった。
外観はこんな感じ。知らなかったらそんな老舗だとは思わないで通り過ぎちゃうよなあ。
あ、値段を書き忘れましたが、チャイ&カダイフ&バクラヴァで8リラ(800円くらい)。安くはないけど、おいしかったから満足。お持ち帰りの場合の値段は写真を拡大すると見えますが、キロ売りで22〜30リラ(2200〜3000円)くらいみたいです。帰国直前でお金がなくて、おみやげを買って帰れなかったのがホントに残念・・・
*1:しかもかなり力が入っていた