トルコ料理店に行くと、つい頼んでしまうのが「イスケンデル・ケバブ」。イスケンデルとはアレクサンダーのトルコ語読みです。なんとも大仰な名前ですが、その正体は「ドネルケバブにトマトソースとヨーグルト、そして溶かしバターをかけたもの」。
イスケンデル・ケバブは、ブルサという街の名物料理なのです。今回トルコに行くことになり、最初に思いついたことは「ブルサに行って、温泉につかりたいな〜。イスケンデルケバブも食べたいし、名物のマロングラッセも買って帰りたい〜」だったんですが、残念ながらブルサには行けず。
「ブルサに行けないなら、イスタンブルでもいいからトルコでイスケンデルケバブを食べるんだ!」と思い、トルコ滞在の最後の夜、イスケンデルケバブがおいしいと聞いたお店に食べに行きました。
「イスケンデルケバブと羊のグリルを!」と注文したところ、ウェイターさんは「今日はイスケンデルケバブとドネルケバブが終わっちゃったんだよ」といいながら、店の目立つところにあるドネルケバブ焼き機(肉の大きな塊を回転させながら焼く機械)を指差しました。あ、からっぽ・・・
そうか、だから今日はドネルケバブもないし、それにヨーグルトをかけたイスケンデルケバブもダメなのね。しくしくしく。でもでも、せめてイスケンデルケバブもどきでいいから食べたい・・・と思って注文したのがコレ。
ヨーグルトケバブです。キョフテ(焼いた肉だんご)の上にヨーグルトと溶かしバターがたっぷりとかかり、トマトと甘唐辛子っぽいピーマンがゴロゴロとのってます。写真だと見えませんが、お皿の下にはカットしたパンが仕込んであるあたりも、イスケンデルケバブと同じ。
おいしいんだけどねー。でも私が食べたかったのはイスケンデルケバブなんだよなー、と、75%の満足と25%の残念さとともに食べ終えました。
ちなみに、もういっぴんはこちら。
羊肉のグリルです。しっかりした肉の旨みと歯ごたえは、日本ではなかなか味わえないもの。「やっぱりトルコで食べる羊はおいしいな〜」と、しばしウットリ。お店の名前はあとで追加しておきます。