トルコのヨーグルト、ブルガリアのヨーグルト
トルコはヨーグルト発祥の地、といわれています。「えー、ブルガリアじゃないの?」と学生のころの私は思っていましたが、実際トルコに行ってみると、びっくりするくらいヨーグルトをよく食べるんですよね、トルコ人。そして、トルコのヨーグルトは濃厚で実においしい!!(力説)
トルコ語でヨーグルトのことは「ヨウルト(yoğurt)」といいます(発音しない「g」、ちゃんと出るかな?)日本だとヨーグルトってデザート扱いというか、甘くして食べることが多いと思うのですが、トルコでは、料理に使うことが多いです(つまり甘くない)。飲み物にも使いますがやっぱり甘くない。探さないと、甘いヨーグルトにはなかなか出会えないくらいです。
で、どれくらいヨーグルトを食べるかというと・・・
これ、スーパーで売られているヨーグルト。2.25キログラム入りで5.49トルコリラ(550円弱)です。単位がグラムじゃなくてキロなんですよね。入れ物がバケツみたいだよ・・・と思ったんですが、写真だと大きさが伝わらないと思ったので、上に一人用のフルーツヨーグルト(が2つつながったもの)を置いてみました。この一人用のも日本のよりはちょっと大きいんですが、でも大きさが伝わりますかね〜?
手前は日本でもおなじみ「ダノン」のヨーグルトで、奥にある緑色のバケツは「プナール」というメーカーのもの。プナールの果物ジュースが好き……なんですが、今回は飲まなかったなあ。
で、お題にある「ブルガリアのヨーグルト」なのですが・・・。
学生の頃、一回だけブルガリアに行ったことがあります。トルコから陸路で国境を越えて、バスでソフィア(ブルガリアの首都)へ。日本人的には、やっぱり「ブルガリアといえばヨーグルト」。ソフィアで、ヨーグルトも食べてみました。
そしたらね、明治の「ブルガリアヨーグルト」とまったく同じ味なんですよ・・・もう、笑っちゃうくらい。「わー、明治のブルガリアヨーグルトとホントに同じ味だね」「トルコのほうがヨーグルトおいしくない?」「私もそう思う・・・トルコのヨーグルトのほうが濃いよねえ」と友人と意見が一致。
ちなみに、オスマン(トルコ)帝国の中心は、イスタンブルから現在のブルガリアのあたり。建国の父、ケマル・アタトゥルクの生まれ故郷も、現代の世界地図で見たらブルガリアです。オスマン帝国にはムスリム(イスラム教徒)のほか、各種キリスト教徒、アルメニア人、ユダヤ人などいろいろな宗教の人が住んでいたのですが、オスマン帝国の中に住む、ブルガリア正教徒が集まってできたのがブルガリアという国家なのでした。そういった歴史なので、ブルガリアの食文化はトルコの食文化と結構似てると思う……んだけど、ブルガリアの人にそういうと怒られそうで気が引けるんですよねぇ。