ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

ルチ1号店閉店を偲ぶ会

板橋の名店・バングラデシュ料理の「ルチ」が8月末で閉店するということで、ロザリーさんが「ルチ1号店を偲ぶ会」を開いてくれました。平日だったので仕事が終わらず、だいぶ遅刻して参加……というわけで、せっかくの会だったけど今回撮った写真は少なめ。なので、ロザリーさんから半分くらい写真をお借りしました。ありがとうございます!

ルチといえばロザリーさん。思えばすっかり人口に膾炙した「板橋三大カレー」というフレーズも、ロザリーさんが発案者だったんですよねえ。


閉店の張り紙を見て、改めて寂しい気持ちになる……。過去ログを見返すと、私が初めてルチでマイケルさんの料理を食べたのは2005年5月だったみたい。そうそう、バングラサラダがおいしくてね。刻んだ青唐辛子がさらしタマネギ&レタス&トマトに混ぜてあって、スキッと爽やかに辛いのです。みんなが「辛いけどおいしいね〜」って食べていたのを思い出す。


夜、宴会モードでルチに行くときは、いろんな種類のカレーが食べられるのが楽しみ。この日、チキンカレーもマトンカレーも野菜カレーもむちゃくちゃおいしかったなあ。特に野菜カレーのきれの良さときたら、もうもう。


あと、マトンやチキンのビリヤニ(要予約)がまた、めちゃくちゃおいしいんだよねえ。プレーンヨーグルトを出してもらって、ヨーグルトをかけて食べたり、カレーをかけて食べたり。ビリヤニ&ごはんで「オンザライス」してもいいかも、っていうくらい、炊き込んだ肉のうまみがでていておいしかったです。

この日の料理、どれもこれもすごくおいしかったのだけれど、実は初めて食べる味だったのでした。私自身も、ルチに来るのはかなり久しぶりで。その理由は……。

私が最後にblogにルチの話を書いたのは、2008年2月。ロザリーさんにいただいた、マトンビリヤニの話でした。ルチのNo.1シェフだったマイケルさんがバングラデシュに帰国してしまう、ということで、何かの用事で私に会ったときに、お土産にくださったのです。

ルチの料理はとてもおいしいんだけど、実はここ、けっこう味にばらつきがあったんですよね。一人や二人でふらっと食べに入ったときや私が幹事で宴会したときと、ロザリーさんが幹事でマイケルさんが腕をふるったときとでは、明らかにレベルが違う、そんな人間くさいところもある店だったのです*1。ロザリーさん仕切りのときの、ある意味“本気のルチ”を知っている私にとっては、ルチはやっぱりマイケルさんのお店。マイケルさんが帰国したあとはもちろん後任の人が入り、ルチは健在だったのだけど、「カレーを作っているのはマイケルさんじゃないんだなあ」と思うと、正直、足が遠のいてしまっていました。

そして2008年の年末。ロザリーさんから、マイケルさんが病気で亡くなったと聞きました。とてもショックだった……。もちろん、ロザリーさんが受けたショックには遠く及ばないけれど、ますます「ルチはマイケルさんのお店」という思いが強まってしまって。実はマイケルさんが帰国したあとに、ルチは板橋・大山に2号店を出して(そのとき板橋区役所前のルチに「1号店」と付いた)、こちらはバーとして営業する……なんて話を聞いても、前を通っただけで中には入らなかったんですよね。

そんなわけで、気がついたら約2年ぶり、マイケルさん帰国以来初めてのルチでした。上にも書いた通りこの日の料理は何もかもすごくおいしかったんだけど、みんな口々に「今日はものすごくおいしいねえ」「おれこんな旨いビリヤニ食べたことないよ」「本気出せばこんな料理出してくれるんじゃん。2号店に行ってもこの料理出してね」と言いたい放題。こらこら、一見ほめてるけどかなり失礼ですよ^^;;

閉店間際ということで、お店にはぺたぺたと閉店のお知らせ(?)が貼ってありました。なんか微妙に(いや、だいぶ)方向性が間違ってる気がするんだけどなぁ。このユルさがさすがルチ。

なんだかんだで7〜8回は行ってるルチ(その割にまだ道を覚えられない……)。思い出があるだけにルチ(1号店)の閉店は淋しいけれど、今後は二号店にも行ってみようかな、と思いながら帰途についたのでした。ごちそうさまでした&ロザリーさん、本当にありがとうございました。ロザリーさんのblogエントリはこちら→

備考:ルチの思い出→

☆ルチ レストラン&ミニバー(今後はこちら) 東京都板橋区東町27(最寄りは東武線大山駅だと思う) 営業時間:11:30〜14:30/17:00〜1:00、日祝定休

*1:こういうことを書くと必ず「それはプロとしてどうよ」みたいな意見が出てくるので、あまりはっきり書くのは良くないと思うんだけど、もう閉店した店についての昔話ということで今回はお許しください