信州・須坂で食べたホルモン焼きの店がとても素敵だった「みのり」
信州・須坂のおいしいもの話、その2。その1を読んだ記憶がないぞ、という方はこちらをどうぞ。
宿(ゲストハウス)に到着したあと、隣町の小布施に行って八重桜&菜の花の風景を見たり、スーパーで買い物したりしてたら、夕飯がすっかり遅くなってしまいまして。ゲストハウスのご主人に聞いたところ、「須坂は夜が早くて、お店はほとんど夜八時に閉まってしまうんですよ。この時間から食べられるところというと何軒もないんだけど…」と教えていただいたお店が「みのり」。
「ホルモン焼きのお店です。椎茸がオススメだから絶対食べてくださいね!」と聞いてやってきたものの、しかし「小腹は空いているけど、ガッツリ焼き肉って気分でもないんだけどな…」となんて思いながら店の前に着き、「あれ?」と思ったのでした。
ホルモン焼きというから焼肉店だと思ってきたんだけど、ここ、居酒屋なのかな…???
入ってみると、やっぱり雰囲気は居酒屋さん。靴を脱いでテーブを囲んで楽しそうに盛り上がっている酔っ払いグループが多いな、と思ってたら、カウンター席に案内されました。
カウンターの上には1人~2人用の小さなガスコンロ。まずはホルモンの中から二種類頼んでみました。ミノとかガツとかコブクロとかタンとか、定番系を中心に牛、豚のホルモンが並びます。カウンターの中で終始穏やかな笑顔のご主人が、仕込み済みのホルモンの重さを丁寧に測り、皿に盛り付けて出してくれます。
上がシロ、下がジンギスカンだったかなぁ…?(うろ覚え) 一人前(420円~520円)のはずなんですが、どちらも結構量が多くて食べ応えアリ。うれしい。そしておいしい。
珍しいなと思ったのは、ここのホルモン、すごく上品な味付けなんです。焼肉店のホルモンって、大抵甘いか辛いかガツンとパンチの効いた濃い味付けだと思うんですが、こちらのホルモンはそういうのと全く違う、上品な薄味なんです(味が足りないということはまったくないです)。
一緒に飲んでたレモンサワーにはよく合うけれど、でも焼き肉屋のガッツリホルモン(味が濃いので喉が乾く系) とはまったく別の、なんというか「毎日でも食べたいホルモン焼き」。なんかイイ方に期待を裏切られた感じがする!
次はいよいよカンバンメニュー。お店の名を取って「みのり焼」といいます。こちらも上品な薄味に味付けした豚ホルモンと、玉ねぎがたっぷり漬け込まれた料理です。みのり焼きはコンロの網を鉄板に替えて、鉄板の上で炒めていただきます。
こんな感じ(写真は二人前)。かなりボリュームありますよね。しかも1人前420円。や、安い。
辛いのが好きな方はお好みで、というわけで青唐辛子の味噌和えを追加注文、80円だったかな?(いちいち安い)明らかに手作りだな、というおいしい唐辛子味噌です。ああ、コレでお茶漬けしたい……。
焼き上がるとこんな感じです。
食べてびっくりしたのは、ホルモンが柔らかくぷりぷりしていてまったく臭みがない上に、たまねぎが甘~くておいしいこと!生姜焼きの肉をホルモンにして、しかもものすごく上品に仕上げたような感じ。焼き肉屋さんで普通出てくるようなものではないのでかなりビックリです(しかも安くておいしいし←しつこい)。
ゲストハウスのお姉さん推薦のしいたけも食べてみました。確かにこれは旨い!塩を振っただけでしいたけの味そのものを楽しみます。ジューシーだなあ、おいしいなあ。
壁に貼られている、ホルモン以外のメニューもおいしそうなんですよ。「馬刺し」と「しめさば」を注文してみました。
どちらもおいしい!!!特に驚いたのは馬刺し。赤身のしっとりした肉質。これはなかなか食べられるレベルではありませんよ……!
以上のメニューを食べて一杯ずつお酒を飲んで(前の日記に写真を貼った、「直虎」をゲストハウスに戻ったあと飲むためです。ふふふ) 、一人2500円。安かった……!カウンターの中にいるご主人と話しながら飲んでいたんですが、このご主人がまたかなり人柄の良さそうな。次回は須坂の話をもっと聞きたいな。
ホルモン焼きの店、というイメージをいい意味で裏切ってくれる居酒屋さん「みのり」、かなりおすすめです。