よく「〜系」という音楽ジャンルの分け方がありますよね。昔あった「渋谷系」とか「小室系」とか。あと「ポスト……」っていうのもあるかな。(MOONCHILDはポストミスチルって言われてたなあ〜)
で,この「〜系」をきれいに追っかけてる人もいるんでしょうが,私の場合はまったく違いまして。とくに男性ボーカルだとほとんどこのパターンに当てはまらない。なぜかというと,大抵のケースだと「声で惚れちゃう」からなのです。
で,現在日本人の男性ボーカルで,私が惚れ込む歌声をもってる人は三人。
1. 佐々木収(SCRIPT/Ricken's/元MOON CHILD)
2. 浜崎貴司(元FLYING KIDS)
3. MCU(KICK THE KAN CREW)
三人全員ご存じの方なら分かると思うけど,この三人の方向はみごとにバラッバラ。全然違うジャンルの人たちだったり。MCUなんて歌手というかラッパーだし(笑)。
(写真は六本木ヒルズから撮ったモノ。以下相当長いです…)
…で,10/11。
私は駅からマークシティを上がっていって,ラブホテル街を抜けて,急いで渋谷の「O-WEST」に向かっておりました。お目当ては浜ちゃん(浜崎貴司)。いつもうちのサイトを見に来てくださってるhさんのお誘いで,チケットをとっていただいたのです(hさん,多謝!!)。
なんとか開場前に到着して,通りの反対側を見ると,そこは「O-EAST」というライブハウス。やっぱりその日はイベントがあり,女の子達が続々と集まっているところでありました。
この日,O-EASTに出演していたのは,なんとRicken's(笑)。SCRIPTの収くんがやってるユニットなので,当然収くんはここにいることになります。そう,奇しくも今日は同じ日,ほぼ同じ場所に私の愛する歌声を持つ二人が揃ったのでありました…。
さて,生で浜ちゃんを見るのはこの日が初めてだったんだけど,このイベントはかなり特殊な試み。
正式タイトルは『7th floor 8周年記念イベント 一夜限りの特別企画〜浜崎貴司と弦楽四重奏ライブ!〜』(長っ!)
・浜ちゃんのヴォーカル&ギター
・ピアノ
・弦楽器4人(バイオリン×2,ヴィオラ,チェロ)
という組み合わせのアコースティックライブなのです。アコライブはよくあるけれど,弦楽器との組み合わせって初めて見た〜。大抵はギターとかピアノとかなので,とっても新鮮。
さてさて,始まってみると圧巻の一言。浜ちゃんの歌声はやっぱりいいわ〜。CDもいいけど,直接聴くのはさらに格別でありました。歌ってる顔は,視線が鋭くて(彼はかなり,眼力が強い!),ある意味「怖い」に近いものもあるんだけど…なんというかね,聴いてると体が歌声でいっぱいに満たされる感じがするんですよ。いろんな人の歌声を聴いているけれど,こういう存在は希有だと思う。そして,いつも思うのが「夜に似合う歌声」ということ。
弦楽器とピアノの音も,すごく調和していました。選曲がバラード系中心ということもあって,ゆったりと時間が過ぎていく。トークも面白くて,飽きない(笑)
なんだか吸い寄せられるように歌声を堪能していたライブ中盤…なんと,MCUが登場。それも客席から,フツーに!!(驚)
そりゃー「サーフライダー」聴きたかったけど,さすがに弦楽四重奏じゃ無理だろうなあと思ってたんだよね(^^;
まさかもしかして,このアコ演奏でラップするんですか???
まさかまさか,と思っていたら始まったのは
「オンナライフ」ひょー,ホントに始まったよ!さらに「サーフライダー」も,新曲の「wrap world」も披露してくれた。聴いてみると,意外と違和感がないのもすごい。ちゃんとラップしてました。偉いな〜MCU(笑)
wrap worldは,初めて聴いたんだけどよかった〜。この二人の組み合わせじゃなかったらあり得ないような,かなり珍しい,今まで聴いたことがあまりない感じの曲。CD欲しいなあ…。でもこの曲が入ってるアルバム,六組のミュージシャンが参加してる企画モノなんだけど…他はそんなに興味ないんだよね…悩むっ(^^;
そういえば,MCUと浜ちゃんのトークも妙なテンポでおもしろかった。なんと,MCUが浜ちゃんのファンクラブに入ったらしくて,お財布から会員証を取りだして,お客さんに見せていた(笑)
しかも先日,浜ちゃんのお茶会(という名のファンクラブイベント)にやってきたらしい。東京じゃなくて,福岡会場。しかも自前で飛行機に乗って(笑)
いやー,いいなあ,MCU。ますますファンになりました。
客席にMCUが戻ったあとはライブ後半戦。「今回は弦楽器用にアレンジしなくちゃいけなくて,曲数が少ないから,いっぱい長いトークでつながなくちゃいけないから大変なんだよ〜」なんて言ってました。
最後の曲は「トワイライト」。ああ,聴きたい曲が聴けて幸せ…鳥肌立ってましたよ私。来てよかった…(うっとり)
アンコールは一人でギター一本持って浜ちゃん登場。
二曲歌ってくれました。途中止まったときはどうしようかと思ったけど(笑)
最後の最後はなんと「愛の讃歌」。シャンソンの名曲のアレです。シャンソンじゃない,浜崎色の愛の讃歌になっていて,なかなかよかったです。
#一度,美輪明宏が歌ってるのを生で聴いたときのことが忘れられないので,評価厳しめになっちゃうんだけど,この曲に関してだけは…。
なんだかまとまりのつかない長文になってしまいましたが,浜ちゃんライブ,ホントによかったです。こんどはアコースティックじゃなくて,バンド形式も聴いてみたいなあ。
O-EASTとO-WESTに,私の大好きな三人がすべて揃っていたという奇跡のような夜はこうしてふけていったのでした。
…ああ〜,それにしても,Ricken'sのライブを見られるのは,いったいいつなんだぁ(^^;;;;;←未だに見にいってないヤツ