レトロ喫茶でサンドイッチ「はまの屋パーラー」@有楽町
たけさんのblogで拝見してから、ずーっと気になっていたお店に行ってきました。有楽町駅前にある、新有楽町ビルの地下にある喫茶店「はまの屋パーラー」。
サンドイッチは単品580円、ドリンクとセットだと830円。フルーツ、ツナ、チーズ、ハム、ヤサイ、玉子の中から2種類選べます。写真は「玉子」と「フルーツ」。ふわふわの食パンの耳を落として、1組のサンドイッチを細く4等分して出してくれます。お店もレトロだけど、味もなんとも懐かしい感じ。
ついでにいうと、サンドイッチを作っているおじさまは蝶ネクタイでもしてそうなイメージで、ウエイトレスのおばさま……かと思ったけどもしかしておばあさま?は今時見たことのないようなレトロなメイクをしていらっしゃいます。ボンカレーのホーロー看板くらいレトロな感じ、といえば伝わるでしょうか…。ちなみに、メニューには「サンドゥイッチ」と書いてあります。「イ」じゃなくて「ウ」が小さい文字って珍しい。
フルーツは、缶詰みかんやバナナが小さくカットされたものが、生クリームを塗ったパンの間に挟まっています。サイズにくらべて中身たっぷりなので、食べてるとポロポロこぼれちゃうのですが、そこは「フルーツがこぼれたらこれを使ってくださいね」と差し出されたフォークがあるので大丈夫。
玉子は、ゆで卵をマヨネーズで和えたモノ……ではなく、溶いた卵をオムレツのようにフライパンで焼き、レタスといっしょに挟んだもの。注文してから卵を焼いてくれるので、サンドイッチが温かいんですよね。ものすごい美味!!!というわけではないのですが、ほのぼのとおいしい。
以下、かなーーり個人的(かつどうでもいい)思い出話なので、お時間ある&読んでも怒らない方だけ読んで下さいませ…。
その昔、私は大学の先輩と相当長いこと付き合っていたのですが、その人(Aさんとしておこう)はものすごく貧乏な人でありました。どれくらい貧乏かって、住んでいるのはもちろん風呂なしアパート四畳半。バレンタインのプレゼントでチョコレートをあげたら、それを主食にして数日くいつなぐくらい(^^;
そんな人だったので、あまり「おいしい店に食べに行く」とかそういうデートをした記憶がないんですけど、そのAさんが珍しく「サンドイッチとレアチーズケーキがものすごくおいしいから!」と力説して、私を無理矢理連れて行こうとした喫茶店があったんですよね。かなーり交通の便が悪い場所にあるのを、炎天下延々と歩いて付き合ったら、その店はつぶれてしまったらしくて、結局そのサンドイッチとレアチーズケーキがどんなものか、食べることはできなかったのです。
で、レアチーズケーキはともかく、サンドイッチをAさんはどうしても食べたかったらしく、私に説明して再現させようとしたんですよ。曰く「玉子がオムレツみたいに焼いてある」「なにかと一緒にパンに挟んであった」「なにか塗ってあった。おいしかったけど覚えてない、バターとからしだったのかなあ」……といった調子。
上に書いたように、グルメな人でもなんでもなく、あまり食にこだわりがあるタイプでもないAさんがいつになく執着している食べ物らしかったので、私もそれを再現しようと思っていろいろ試したんですが、元のサンドイッチを食べたことないので分からないんですよね。玉子とのりを挟んだり、ハムと玉子を挟んだり、炒めたキャベツを挟んだり、粒マスタードを塗ってみたり…と工夫して5回くらい作ったんだけど、毎回「んー、おいしいけど、これとは違うー」と言われ続けていました。
その後Aさんとは別れてしまったので、結局私はそれがどんなサンドイッチだったのか分からなかったのですが、今回はまの屋さんで玉子サンドイッチを食べて「ああ、Aさんが食べたかったのはきっとこういうサンドイッチだったんだろうな」と思った次第。玉子とレタスとマヨネーズできっとよかったんだろうなあ。Aさん、元気かしら(^^;;;;