粋のない下町にて その1
この1ヶ月半の間に、タコちゃんと謎の会合を3回行った。共通していたのは、「ゆるいテーマがあること」「旨いモノを食べること」そして、「関西出身で東京に住んでいる年上の男性を一人混ぜること」。
3回の会合のうち、最初の2回のゲスト(?)はmorioセンセだった。関西出身で東京に単身赴任中のmorioセンセに、東京の街をご紹介する……という感じの展開になったのだが、紹介する町がかなり偏ってしまった。
1回目は「蒲田」。2回目が「三河島」。……どちらも、東京以外に住んでいる人が、「東京」といってまず想像することがない町ばかりだ。ちなみに、タコちゃんと私は共に東東京の生まれ&育ち。我々二人の“東京観”は非常に似ていて、そして偏っている(笑)
●ROUND1:蒲田で新書のデザインを考える
そんなわけで、会合1回目は蒲田「歓迎(ホアンヨン)」で餃子を食べながら、昨今の新書のデザインについて話をした。共通した問題意識としては、
・講談社現代新書のデザインは、リニューアルして悪くなった
・新潮新書のデザインは店頭で見かけて手に取る気にならない
といったあたり。
…なんて書くと餃子を食べながら新書のデザインについて話しまくったみたいだけど、実は事前にタコちゃんのblogで3人の感想はほとんど一致していることは分かっていて、基本的にはその共通認識を再確認する場になっていた(つまり、そんなに新書については話し合っていない 笑)。
ちなみに、講談社現代新書のリニューアルについては、タコちゃんが紹介していた一連のこの記事がとても興味深い(そして寂しい)のでここにてリンク。あと、そもそものタコ壺エントリにもリンクしておこう。
もう一つ印象的だったのが、morioさんが蒲田を評して言った言葉だった。
morioさん曰く、蒲田は「粋のない下町」、「エロのない十三」だと……(苦笑)
さらにはタコちゃんの愛する北千住の町も粋のない下町だ、ということになり、同じく粋のない下町だと思われる亀戸で育った私と二人して苦笑するしかなかった。
なお、蒲田を粋のない下町だと評したのは、映画「やわらかい生活」であり、その原作の「イッツ・オンリー・トーク」らしい。蒲田といったら「蒲田行進曲」かと思っていたけれど、思わぬところで舞台になっている町なのね、と知った。なおその話については、morioセンセの日記が詳しいので、そちらをどうぞ。