ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

開基足利義満600年忌記念「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」

さて、今回京都に行った目的はコレ。相国寺承天閣美術館で6月3日まで行われている開基足利義満600年忌記念として「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」です。若冲とは、江戸時代の画家だった伊藤若冲のこと。若冲さんはもともと京都のお人であります。

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わざわざ金曜の夜から京都入りしたのは、ひとえに土曜の朝一番で入場したかったため。ものすごく混んでるとは噂に聞いていたのですが、予想を上回る混みっぷりでした。こんなに覚悟が必要な展覧会ってなんなんだ……。

10時開場のところを9時40分くらいに到着したのですが、すでに寺の回りにぐるりと行列が。よく見ると列は二つに分かれていて、一つは入場する列、もう一つは当日券を買う列。私たちは前売り券を持っていたので入場する列に並んだのですが、9時40分(すでに開場していた)に並んで、入り口に入れたのがちょうど10時。当日券を買う列はさらに長くて、「前売り券を買っておいて本当によかった」と心底ほっとしたのでした。なんだそれ(^^;

ところで、軽くこの企画展についてご紹介。ブライスさんというアメリカのコレクターのおかげで、逆輸入みたいな形で去年大ブームを巻き起こしていた伊東若冲の「動植綵絵」30幅が、現在所有している宮内庁から相国寺に里帰りして、釈迦三尊像と一緒に飾られるという企画だったのです。もともと動植綵絵釈迦三尊像と一緒に相国寺に収められたものなんですが、いろいろあって今は宮内庁が所有しているんですね。この企画を知ったときから京都まで行く気まんまんだったのです。

そんなわけで、目玉の釈迦三尊像はともかく動植綵絵のうちほとんどはすでに、皇居三の丸尚蔵館で私は去年観ていたのでした(その話については:第2期第3期第4期第5期

今回は念願かなって……だったんですが、しかし……。率直な感想を言うと、「ほとんどすでに一回観てたからいいようなものの」という感じでしたね。

会場は第一展示室と第二展示室に分かれています。目玉の釈迦三尊像動植綵絵があるのは第二展示室。第一展示室は若冲のそのほかの絵が中心の展示で、鹿苑寺金閣寺)が持ってるものが多かったです。

何しろ朝一番で前売り券で入場するのに20分かかるくらいですから、中の混雑っぷりも推して知るべし。ベルトコンベアにのせられたように、そして朝のラッシュの電車のように、押し合いへし合いしながら前へ進みます。いやもう、とても絵になんか集中できない(^^;

今回は第一展示室の目玉?として、新発見の名作「厖児戯帚図(ぼうじぎほうず)」初公開と公式サイトにあり、どんなんかな?と思っていたのですが……絵を描きだしてすぐと思われる作品で、はっきりいってへたくそ…(^^;;;;;; これはきっと、若冲さんは発見してほしくなかったと思うよ(笑)

そして問題の第二展示室。いやー、写真撮りたかった。かなり広い室内なんですが、それでも見渡す限り、人の頭、頭、頭……絵の下半分は何も見えず。面白いことに、去年皇居で観たときには、1点1点めまいがするほど濃厚だった絵たちが、勢揃いするとそれほど濃いと感じないんですよね。私が見慣れたから……ではなく、やはり本来はこれがあるべき姿だったのだろうと思いました。

感想を書こうとすると混んでいたことしか出てこないので、若冲展そのものに興味がある方は「弐代目・青い日記帳」のTakさんの詳細レポートがオススメです。
一緒に行ったかえるさん、行列のすごさに引き返してきたmorioさんのblogも合わせてご覧ください♪


「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」公式ブログ