ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

RyUlysses(リュリシーズ)――鈴木龍一郎

ゴールデンウィークのある日、銀座の裏通りをフラフラ歩き。以前行ったHOKKAIDOミルク村の近くで、黄色い看板の建物を発見しました。「ああ、ニコンプラザってこんなところにあったんだ〜」と、やはりフラフラと中へ。だって普段キヤノンのカメラ&レンズ使ってるから、ニコンプラザに来る用事ってまずないんだもん^^;;

ニコンプラザの奥は小さなギャラリーになっていたので見ていくことにしました。「第29回土門拳賞受賞作品展 鈴木龍一郎 RyUlysses(リュリシーズ)」

テーマはジェイムズ・ジョイスユリシーズ』。ユリシーズの影を追いながら、ダブリンの街をモノクロパノラマ写真で撮っていった写真たちが展示されている。パノラマ写真の縦横比に慣れないからなのか、それともカメラの特性なのか*1、なんとなくピントが合ってる場所が一つの点ではないようなちょっと不思議な感じの写真が並ぶ。

運悪く、熱く写真論を語る男子2人組みのすぐ近くで見ることになってしまった。1人は聞き役で、1人延々と饒舌に語り続けている(が、大したことは語っていない)。結局ずっと彼らの近くにいたおかげで、全然写真の世界に入り込めないうちに見終わってしまった。うーんうーん。

ぐるっと見終えての感想は、「叙情はあるけど、素晴らしい写真なのかどうかよく分からんなー」*2というもの。ややがっかりしながらカウンターに積んであった同テーマの写真集を見たら、こちらはかなり良かったのです!(驚)

どうしてだろう。写真展用に選んだ写真が(私の)趣味に合っていなかったのか、展示の仕方の問題なのか、青い写真論に心乱されたせいなのか……この写真展の話、書かずにおこうかと思ったんだけど、morioセンセのところで名前を見かけたので思わず書いちゃった次第。

INTERNATIONAL ARCADE

今年、実はまだ写真展に2回しか行ってないのです。1つめは、恵比寿の東京都写真美術館で、2フロアぶち抜きでやっている「森村泰昌・なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の旗」。これがねぇ……全然良さが理解できなくて……(悩)。写美の企画って、作品を全く知らない作者の企画展を見に行くことも多いんだけど、毎回必ず一つは発見だったり感動だったりがあったのだ。でも今回は初めて、端から端まで全く理解不能だった。三島由紀夫を初め、モチーフになっている報道写真はすべて知ってるもののはずなんだけど、それでもできの悪いパロディにしか見えず。……もちろん、いいと言ってる人もいるわけだから、私がピンと来てないだけなんだろうけれども。。。

そんなわけで今年の写真展は二連敗中。次は何見に行くかなぁ。あ、5/25〜30の「Tokyo Pinhole Today」かな?

鈴木龍一郎 RyUlysses(リュリシーズ)→

 

*1:多分、このカメラを使ってるんだと思う→ http://fujifilm.jp/personal/filmcamera/rangefinder/tx2/index.html

*2:有り体に言って、ピンと来ていないということです