港屋インスパイア系そば その2:銀座「俺のそば GINZA5」に2回行ってみた
俺のフレンチ、俺のイタリアン、俺の割烹、俺の焼き鳥……と、すごい勢いで増殖中の「俺の~」シリーズ。本家「俺のフレンチ」にはまだ行ったことがないのですが、今年の夏~秋に「俺の中華」「俺のそば」には行ってみました。
「俺のそば」は2回行ったので今回はその話を。どちらもランチ利用で、お酒は飲んでいません。
●行列はできてるけど、回転はいい
まず、立地の話から。地下鉄の銀座駅から直結、住所としてはGINZA5の地下一階になるのかな?雨に濡れずに行かれるところにあるのは便利です。
私が二回行ったときは二回とも行列ができていましたが、回転はいいのですぐ入れました。店内は立ち食い席が多いし(しかもぎゅうぎゅうに詰め込んでいる)、言っても立ち食い蕎麦だしね。お酒メニューもあるけれど、ランチということもあって飲んでる人もそんなにいないし……という感じ。
●ごまと海苔がとにかく爆盛りの港屋系そば
以前「港屋インスパイア系そば その1:つけ蕎麦たったん」と題して書いたことがあるのですが、新橋にある「港屋」というおそば屋さんが、「鶏そば」「肉そば」という変わり蕎麦で人気を博している、というのがもともとの話。最近その港屋のパク ……インスパイア系というべき蕎麦屋さんがいろいろできているのですが、「俺のそば」も要はそれ系でした。写真見たら一発だと思います。
多分これが看板メニュー「肉そば」。
堅めにゆでた太い田舎蕎麦(麺は黒い、量多め)の上に、 ねぎとゴマと肉をたっぷり盛りつけます。さらにその上に細く切った海苔。体格のいい男性(当然手も大きそう)がガサッと手で海苔をひとつかみして載せるので、麺が見えないくらいに山盛りに……個人的にはちょっと、海苔とごま多すぎると思うんだけど。
要は具がたっぷりのざるそばなので、これを冷たいつゆにつけて食べるんですが、このつゆの中にラー油が入っているのがいわゆる「港屋系」。テーブルの上には山盛りになった生卵と天かすもあって、お好みで途中で入れて味を変えて食べてください……という趣向。
●「そば屋の蕎麦」に期待する蕎麦とは別の食べ物
温かいそばと冷たいそばがあるんですが、どちらを選んでもそばは冷たくて、つけるつゆが温かいか冷たいか、という違い。蕎麦はあれ、乾麺なのかなあ……そばの香りはそれほどしないし、家で上手に乾麺をゆでたときのような歯ごたえ、食感です。ゆで方そのものはいいけれど、「おそば屋さんで期待するおいしい蕎麦」とは違うたべもの。
気になったのはつけるつゆの味です。初回行ったときはものすごく甘くて、途中からツラくなって揚げ玉足して味を変えて食べていました。二回目に行ったときは、前回ほど甘さは感じなかったけど、なんか物足りない感じ。テーブルの上、天かすと生卵だけじゃなくてラー油も置いてくれればまだごまかせるんだけどな……
●天ぷらはフツーだった
サイドメニューも食べてみましたが、天ぷらもまあ、普通かな。これも家で揚げるのとそう大差なし^^;;「ボリュームたっぷりの田舎蕎麦+素朴な天ぷら」というと北関東によくあるおそば屋さんを連想しますが、何かが違うんですよねえ。なぜなんだろう。
写真はとり天です。舞茸天と悩んでこちらを注文。好物なんだけどな~。これも普通だったな~。
●一番おいしかったメニューは夏限定だったらしい
2回行って5-6種類のメニュー食べてるんですが、一番おいしかったのはこれ。
夏場の季節メニューだったごまだれ蕎麦(もしかしてクルミだったかも、記憶あやふやでスミマセン)。蕎麦の上にさらしたタマネギと貝割れが散らしてあるのが珍しい。こちらは大量の海苔がなかったので蕎麦そのものの味が分かりましたが、やっぱり結論は「上手にゆでた乾麺」かなあ……
最後に感想をまとめると、
- 銀座駅直結、濡れずに行ける場所で安くおなかいっぱい食べられる、というのが最大のメリット
- 安くおなかいっぱいに麺が食べられる、ということに期待するなら○
- 「おいしいものを立ち食いにする代わりにリーズナブルに」というコンセプトからはちょっとズレてる気がする(そんなに高い蕎麦とは思えない)
- そば屋さんに期待する蕎麦とは別物。おそらくこれは、蕎麦を使って作った「つけ麺」。そば屋と思って行ってはダメ
- いわゆる「港屋インスパイア系」だけど、その中ではそれほどおいしい方ではない(渋谷の「つけ蕎麦たったん」、東新宿の「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」のがおいしいと思う)
- つゆが甘いというか味単調というか。せめて一味唐辛子かラー油を置いてくだされ……
- 店の中はぎゅうぎゅうですれ違うのも大変なくらい。一緒に食べられる人数は多くて3-4人までってところ。立ち席、椅子席両方試してみたけど落ち着かない
というところでしょうか。まあ、3回目はもういいかな……最後にこれまでブログに書いた、港屋インスパイア系のそば屋さんのリンクを張っておきますね。