創業1909年!老舗の鶏鍋屋『鳥栄』は徹頭徹尾シンプルで古風な店だった@湯島
湯島の駅近く、岩崎邸のちょい裏くらいにある、老舗の鶏鍋屋「鳥栄」。ものすごい有名店で、なかなか予約が取れないお店です。行ったのは実はずいぶん前なんだけど、お蔵入りさせるのももったいないので、写真を掘り出して書いてみます。
木造二階建ての日本家屋。創業1909年だそうです。さすがに創業時のままってことはないと思うけど、外観からして風情あるなあ。神田のあたりにはこの手の建物も時々残っているのですが、湯島界隈だとあまりないんですよね。
今回は友達が予約してくれたのに参加です。案内されて、二階へ。畳敷きの部屋に入ってびっくり。
えっ、囲炉裏に炭並べて鍋料理……?!思わずびっくりして写真撮っちゃった。
炭の上には、思ったより小さな薄い鉄鍋がかけられています。水に近い色のスープで煮るのは、若鶏の胸肉、モモ肉、モツ、ハツ、砂肝、肝臓……って言ってたかな。あと豆腐とネギと。私このとき遅刻してしまったので、食べかけ写真でごめんなさい。
鍋でサッと煮た肉を、シンプルに大根おろしと醤油で食べます。お好みで山椒(七味唐辛子だったかも?記憶が……)をパラリ。もっと凝った味付けなのかと思ったら、ストレートに鶏の味をあじわう鍋で「なるほど、こういうのなんだ~」と感心。
さて、鳥鍋のメインイベントはまだこれから。
じゃじゃーん。名物「鶏団子」です。上が出てきた状態、下が団子を鍋で煮ているところ。要は鶏つくねですが、上の写真で分かる通り、ものすごーーーーーくなめらかなんです。鶏団子と同じく、非常にシンプル。つなぎは卵しか入ってなくて、ひたすら包丁で叩いてこの状態までもっていくんだそうですよ。滑らかになるまで、ひたすらにトントントントン。
スプーンですくって、鍋に投入すると、ふんわりとした鶏団子がどんどんできていきます。こちらもさっぱりとシンプルにいただきます。
最後にでてきたごはんとおしんこ。ごはんには鶏スープをかけてサラサラッといただきます。お、おいしい……!徹頭徹尾シンプルな鶏鍋を堪能しました。 はぁ、おいしかった!連れて行ってくれた食通の友人に感謝。
ところでこのお店、上述の通り「炭火で鍋」なんです(部屋の全景を撮っておかなかったことをものすごく後悔……)。私が行ったのは冬の寒い日だったので楽しくいただきましたが、エアコンなんてついていない昔ながらの日本家屋。真夏だと「エアコンなし、窓開け禁止、そんな中で炭をくべて、滝汗流しながら鶏鍋を食べる」ことになるそうです。なにそのマゾっぷり……でも私そういうの嫌いじゃない……w
夏に行くとどうなるか、詳しく書いてる方がいらしたのでリンク貼っておきます。いやぁ、江戸文化を平成の世に伝える、貴重なお店だなあと思いました。ほんと、「鬼平犯科帳」あたりに出てきそうなお店でしたもの。
お店の詳細はこちら↓ ↓
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