ayanologはてな館

主に東京の東側で暮らしている私の日々を、ごはんやおやつの話を中心につづります。ayanoのblogなのでayanolog。夏の間はかき氷専門ブログ「トーキョーウジキントキ」もやってます。2013年10月に、はてなDiaryからHatena Blogへ引っ越してきました。

百丈山石峯寺で羅漢さんに会う

京都旅行二日目のメインイベントは、伏見の石峯寺(せきほうじ)に行くことでした。
このお寺は若冲さんが晩年、羅漢を制作した場所であり、本人もまたここに眠っているのです(お墓が残っている)。そんなわけで、若冲ツアーだった今回としてはやはりはずせないよね、と。

石峯寺 temple, Kyoto
1. 石峯寺 05:ぽいすて禁止, 2. 石峯寺 07:お寺の前の坂, 3. 石峯寺 09:若冲の墓, 4. 石峯寺 08:本堂

石峯寺は、伏見稲荷神社のすぐそば。普段はあまり人も来ないのだろうこじんまりとしたお寺です。でも、私たちが行ったときはやはり、若冲さんのお墓参りと思われる人が十数分に1組くらい来ていました。写真右上が若冲さんのお墓です。

お寺を上がって竹林の中を進むと、羅漢さんが現れます。ここの羅漢さん、むっちゃくちゃ素朴なんですよね。こんな感じ↓

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若冲さんは、この羅漢さんたちの下絵を描いて、石工に彫らせたのだそうです。石の羅漢さんたちが竹山のあちこちに座って?いて、釈迦誕生から涅槃(入滅)に至るまでの物語になっているところがポイント。以下、各シーンです。

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最後の写真、これは賽の河原のシーンなのですが、ちょうど私たちが行く直前に事件が……。以下、京都新聞より一部引用。
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若冲の羅漢」無残 伏見・石峰寺 30体倒され

 江戸時代中期の画家伊藤若冲(1716−1800)ゆかりの京都市伏見区の石峰寺(せきほうじ)の境内裏山で、若冲が下絵を描いて作らせた石像の地蔵菩薩(ぼさつ)約30体が倒され、うち5体が損壊していたことが24日までに分かった。同寺は伏見署に被害届を出し、同署は器物損壊容疑で調べている。
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ということで、賽の河原の羅漢さんが倒され、一部壊れていたという事件の直後だったのでした。
その話を知ったのはこの日の午後、もう東京に帰るちょっと前くらいの時間で、石峯寺に居たときにはまったく気付かなかったんですが。

観光地とはまったく思えないような、のどかないいお寺だっただけに、「なんのためにこんなことをするのだろう」と悲しくなった出来事でした。まったく、なんといってよいやら……。