梅花亭「三笠山」
先日、夜中に祖母の家に行ったら今半のお弁当と和菓子を持たされました。「あやちゃんにあげてー」と母がおいていったものらしい。和菓子の包みには「梅花亭」の文字が。あ、ひさしぶりだ♪
柳橋の梅花亭は、昔住んでいたところのご近所にある和菓子屋さん。子どもの頃から、何かというと我が家にはここのお菓子がありました。それだけ馴染みがあったくせに、実は一回も店で和菓子を買ったことがなく、しかも今でも非常に馴染みが深いのです。なぜなら、私のおじさんがここの職人だから(笑)
写真のお菓子は「三笠山」。中を割った写真は撮らなかったんですが、皮は薄く、中は驚くほど餡がびっちりです。餡は青エンドウ豆を使ったうぐいす餡なのですが……これについてワタクシ、どうも大きな思い違いをしていたらしい。
私の記憶の中では、三笠山には3色ありました。写真に写っているビニールの包みの「みかさやま」の文字が、緑と黒ともう一色くらいあって、その文字の色に応じて餡の味が違う……と思っていました。
ところが、これを書くためにググってみたところ、何を見ても「三笠山の餡は緑色のうぐいす餡。うぐいす餡の元祖は梅花亭」って書いてあるんです。あれぇ……?
お店のWebサイトを見ると、「青エンドウの餡は明治の中頃、祖々父市太郎が苦心の末作り上げたもの。九代目 市川団十郎が「奈良の三笠山の山焼きの姿、緑の餡は若草の芽」と称し、この名がついた」とあります。餡が3色あるというのは、私の完全な思い違いだったみたい。
で、どうして勘違いしていたか、その理由も分かりました。色によって餡がちがうのは、同じ梅花亭でも「梅もなか」なんですね。こしあん、粒あん、千鳥あん(白あん)の3種類の餡が、色の違う最中に挟まっているんです。梅花亭のお菓子をいただくときは、たいてい「梅もなか」か「三笠山」か「子福餅」。記憶が混じってたんでしょうね。
そうそう、こちらのサイトを見たら、「もなかの口が閉まらないほどに、あんこが詰めこんである。最中に対する愛?愛なの?」と書いてあり、くすくす笑ってしまいました。うん、たぶん愛なのだと思いますw